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日本近代文学史上の作家・代表作を一挙紹介します。
 
 
明治時代の坪内逍遥から昭和時代までの55人です。
 
 
それでは見ていきましょう!

 
 

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~明治時代~

 

 
●坪内逍遥(つぼうちしょうよう) 
(1859~1935年)
近代小説の祖
『小説神髄』(1885年)
 
 
●二葉亭四迷(ふたばていしめい)
(1864~1909年)
言文一致の先駆者  写実主義
『浮雲』(1887年)
 
 
●森鷗外
(1862~1922年)
陸軍軍医もしたエリート  
浪漫主義のちに高踏派
『舞姫』(1890年)   
『高瀬舟』(1916年)
 
 
●幸田露伴(こうだ ろはん)
(1867~1947年)
初期作品は格調高い漢文体
『五重塔』(1891年)
 
 
●樋口一葉
(1872~1896年)
美しき女性作家
『たけくらべ』(1895年)
 
 
●尾崎紅葉(おざき こうよう)
(1867~1903年)
硯友社(けんゆうしゃ)をつくる
『金色夜叉』(1897年)
 
 
●徳富蘆花(とくとみ ろか)
(1868~1927年)
自然主義
『不如帰(ほととぎす)』(1898年)
 
 
●泉鏡花
(1873~1939年)
紅葉の弟子 浪漫主義
『高野聖』(1900年)
 
 
●与謝野晶子(よさの あきこ)
(1878~1942年)
情熱的な歌人
『みだれ髪』(1901年)
 
 
●国木田独歩
(1871~1908年)
自然主義
『武蔵野』(1901年)
 
 
●永井荷風(ながい かふう)
(1879~1959年)
耽美派の祖
『地獄の花』(1903年)
『濹東綺譚(ぼくとうきだん)』(1937年)
 
 
●夏目漱石
(1867~1916年)
高踏派
『吾輩は猫である』(1905年)
『こころ』(1914年)



 
 
●島崎藤村(しまざき とうそん)
(1872~1943年)
自然主義
『破戒』(1906年)
 
 
●田山花袋(たやま かたい)
(1871~1930年)
自然主義
『蒲団』(1907年)
 
 
●北原白秋(きたはら はくしゅう)
(1885~1942年)
耽美派の詩人
『邪宗門』(1909年)
 
 
●石川啄木
(1886~1912年)
生活派といわれる 
『一握の砂』(1910年)
 
 
●志賀直哉
(1883~1971年)
白樺派  戦後も活動
『網走まで』(1910年)   
『城の崎にて』(1917年)
 
 
●谷崎潤一郎
(1886~1965年)
耽美派  戦後も活躍
『刺青』(1910年) 
『春琴抄』(1933年) 
『細雪』(1943年~)


 
 
●武者小路実篤(むしゃのこうじ さねあつ)
(1885~1976年)
白樺派
『お目出たき人』(1911年)

 
 

~大正時代~

 

 

●有島武郎(ありしま たけお)
(1878~1923年)
白樺派
『或る女』(1911年~)
 
 
●芥川龍之介
(1892~1927年)
新思潮派  短編小説の名手
『羅生門』(1915年)   
『河童』(1927年)


 
●萩原朔太郎(はぎわら さくたろう)
(1886~1942年)
口語自由詩を完成させた
『月に吠える』(1917年)
 
 
●佐藤春夫
(1892~1964年)
初期は耽美派
『田園の憂鬱』(1918年)
 
 
●室生犀星(むろう さいせい)
(1889~1962年)
叙情詩人
『抒情小曲集』(1918年) 
『性に目覚める頃』(1920年)
 
 
●葛西善藏(かさい ぜんぞう)
(1887~1928年)
私小説作家
『子をつれて』(1918年)
 
 
●菊池寛(きくち かん)
(1888~1948年)
新思潮派 
実業家でもある
『恩讐の彼方に』(1919年)
 
 
●横光利一(よこみつ りいち)
(1898~1947年)
新感覚派
『蠅』(1923年)
『機械』(1930年)
 
 
●宮沢賢治
(1896~1933年)
詩と童話をかく
『春と修羅』
『注文の多い料理店』(1924年)



 
●梶井基次郎
(1901~1932年)
審美主義
『檸檬』(1925年)

 
 

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~昭和時代~

 

 
●川端康成
(1899~1972年)
新感覚派
『伊豆の踊子』(1926年)   
『雪国』(1935年)
 
 
●葉山嘉樹(はやま よしき)
(1894~1945年)
プロレタリア文学
『セメント樽の中の手紙』(1926年)
 
 
●林芙美子(はやし ふみこ)
(1903~1951年)
波乱の生涯を送る
『放浪記』(1928年~)
 
 
●小林多喜二(こばやし たきじ)
(1903~1933年)
プロレタリア文学
『蟹工船』(1929年)
 
 
●井伏鱒二
(1898~1993年)
ユーモアとペーソス(=哀愁)が特徴
『山椒魚』(1929年)
 
 
●江戸川乱歩
(1894~1964年)
日本探偵小説界のレジェンド 
『Ⅾ坂の殺人事件』(1925年)
『怪人二十面相』(1936年)
 
 
●中原中也
(1907~1937年)
生の倦怠感をうたう
『山羊の歌』(1933年)
 
 
●太宰治
(1909~1948年)
無頼派(新戯作派)
『晩年』(1936年)    
『人間失格』(1948年)


 
●堀辰雄(ほり たつお)
(1904~1953年)
新心理主義
『風立ちぬ』(1936年)
 
 
●岡本かの子
(1889~1939年)
あでやかな女性作家・歌人  
息子は岡本太郎(画家)
『母子叙情』(1937年)
『老妓抄』(1938年)
 
 
●織田作之助
(1913~1947年)
無頼派
『夫婦善哉』(1940年)
 
 
●中島敦
(1909~1942年)
漢学に精通
『山月記』(1942年)


 
●坂口安吾
(1906~1955年)
無頼派
『堕落論』(1946年)
 
 
●大岡昇平
(1909~1988年)
第二次戦後派
『俘虜記』『野火』(1948年)
 
 
●三島由紀夫
(1925~1970年)
第二次戦後派
『仮面の告白』(1949年)    
『金閣寺』(1956年)
 
 
●安部公房
(1924~1993年)
第二次戦後派   
『壁』(1951年)
『砂の女』(1962年)
 
 
●吉行淳之介(よしゆき じゅんのすけ)
(1924~1994年)
第三の新人
『驟雨』(1954年)
 
 
●石原慎太郎
(1932年~2022年)
古いモラルに反発  
後年は政治家に
『太陽の季節』(1955年)
 
 
●遠藤周作
(1923~1996年)
第三の新人
『白い人』(1955年)   
『沈黙』(1966年)
 
 
●大江健三郎
(1935年~2023年)
実存主義
『死者の驕り』(1957年)
『万延元年のフットボール』(1967年)
 
 
●井上靖
(1907~1991年)
中間小説
『天平の甍』(1957年)
 
 
●松本清張
(1909~1992年)
社会派推理作家
『点と線』(1957年)
 
 
●司馬遼太郎
(1923~1996年)
時代小説の名手
『竜馬がゆく』(1962年)
 
 
●村上龍
(1952年~)
現代作家の旗手
『限りなく透明に近いブルー』(1976年)
 
 
●村上春樹
(1949年~)
芥川賞はとれるのか……
『風の歌を聴け』(1979年)
『ノルウェイの森』(1987年)
 
 
●吉本ばなな
(1964年~)
透明感のある文体
『キッチン』(1987年)
 
 
以上、日本近現代文学の作家と代表作でした。

 
【ライター:百華】
 
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