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こんにちは、このかです。
今まで書いた記事の中で、日本らしさや日本の伝統文化について書いたものを集めました。
日本人の美意識「わびさび」や「枯れ」についての説明や、日本人に「和」を呼びかけた聖徳太子、そして、松下幸之助さんの話などです。(*^_^*)
目次
聖徳太子の「和の精神」
聖徳太子の「十七条憲法」の第一条はこちらです。
↓
「一曰。以和為貴。無忤為宗。」
(一にいわく、和をもって貴しとなし、さからうこと無きを宗とせよ。)
いかに、聖徳太子がこの「和」というものを重んじていたのかが分かりますね。
ここで誤解していただきたくないのは、「和」というのは「同調」ではないということですよ!「君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず」という孔子の言葉と同じです。
日本の「和の精神」はよくないという人たちは、「和」を「同」と同じものと考えているのではないかと思います。例えば、自分を持たずに人の意見に従うことや、ブラック企業で上司のいう事に「はい」としか言えないというのは「同(同調圧力)」であって「和」ではありません。
1300年以上前にできたこの憲法の「和の精神」は、明治時代の「五箇条の御誓文」にも受け継がれています。
まさに、日本人のこころなのです。
聖徳太子の「十七条憲法」は日本人の「和の心」の礎だ
言霊(ことだま)の効果
古代の日本人は、「言葉に霊力が宿る」と信じていました。それを「言霊信仰」といいます。
「美しい心から生まれる正しい言葉は、その言葉通りの良い結果を実現し、逆に、邪悪な心から生まれる忌み言葉は災いをもたらす」 と思っていたのです。
その言霊の力は、今、私たちが普段何気なく使っている言葉にも残っているのです。
「いってきます」
「いってらっしゃい」
これらの言葉の深い意味について、お伝えします。
言霊の効果・言葉には力がある!「いってきます」には祈りと約束が?
日本人の美意識「わびさび」
「わびさび」という言葉、まとめて一緒に使われることが多いですね。
実際には、「侘び(わび)」と「寂び(さび)」は、別物なのです。
でも、ちょっと似ているので区別しづらく、まとめて使ってもそんなに問題ないように思えます。
その「侘び」と「寂び」の違いについて、書きました。
「わびさび」を感じるとはどういう意味?よく聞くけれど説明できる?
「枯山水」に見る「枯れ」を愛する和の心
日本の美「わびさび」は、なかなかはっきりつかめないもやっとした言葉ですが、「枯れ」の良さとなるともはや外国人には不可解なのだそうです。
「枯れ」の美の代表といえる「枯山水」の美について、西洋の豪華な庭園の美と比べて書いてみました。
素晴らしき「枯山水」・「枯れ」を愛する和の心
「滅びの美学」って何だ?
日本人の美学の1つに「滅びの美学」というのがあります。
「判官贔屓」もそれですね。
判官というのは、源義経の官職名です。つまり、義経びいきということです。
「平家物語」の美は、まさに滅びの美ですね。
「滅びの美学」って侘びに通じる気がする
伝統工芸品を守るためにできること
伝統工芸品は、たくさんあります。
でも、その多くが後継者不足で存続の危機にひんしているのです。
その理由は主に2つあります。
1つは、大量消費の時代になり、安価な量産品を選ぶ人が増えたこと、もう1つは、何十年と修行が必要な割には収入が少ないことです。でも、一方で、ていねいに手仕事で作られたものをていねいに使う、そういう暮らしをしようと考える人も増えてきました。
伝統工芸品を守るために、私たち個人ができることを考えました。
後継者不足の危機?伝統工芸の存続には、みんなの理解と応援が必要
松下幸之助の3つの日本の伝統精神とは
経営の神様と呼ばれた実業家の松下幸之助さん。
なぜか、わが家には彼の著書「道を開く」が2冊あります。
経営というより生き方の名言がつまっていますよ。
そんな彼が、「日本の伝統精神」について語っています。
彼の考える「日本のよさ」は、「衆知を集める」「主座を保つ」「和を尊ぶ」の3つなのです!
経営の神様・松下幸之助の考える3つの日本の伝統精神