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こんにちは。
 
 
気分も一心する新年に、一句詠むのはいかがでしょう?
 
 
季語は「春」「夏」「秋」「冬」と4つに分かれますが、「新年・新春」は特別です!
 
 
季語もたくさんあるので、遊び心を持って楽しく作りたいです♪

 
 

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「新年」の季語を25個・あなたはどれを選ぶ?

 

 
「正月」「元旦」「元日」と1月1日を表すものから、お正月らしい事象を表すものまで、新年の季語はたくさんあります。
 
 
その一部をご紹介します。
 
 
初日の出・初詣・初夢・初空・初富士・初凪
 
初釜・恵方・春立つ・若水・三ガ日・門松
 
松の内・松飾・手鞠・しめ縄飾り・羽子板
 
破魔矢・鏡餅・屠蘇・年酒・年玉・福寿草
 
賀正・七草・・蓬莱・・・

 
 
たくさんありますね。でも、これは一部です。他にもまだまだありますよ。

 
 

(1)松尾芭蕉の「新年」の俳句

 

 
松尾芭蕉は、俳聖と呼ばれる江戸時代の俳諧師(俳人)です。
 
旅に出ていろんな俳句(当時は俳諧といった)を詠んでいますよ。
 
芭蕉についてはコチラを参考に⇒松尾芭蕉はこれでバッチリ!
 
 
【その他関連記事】松尾芭蕉の生涯を簡単に!
 
 
門松や おもへば一夜 三十年
 
元日や 思えばさびし 秋の暮
 
元日は 田毎の日こそ 恋しけれ
 
似合しや 新年古き 米五升
 
天秤や 京江戸かけて 千代の春

 

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(2)小林一茶の「新年」の俳句

 

 
小林一茶は江戸三大俳人の1人です。
   
 
彼は生前もそこそこ優れた俳人(俳諧師)として認められていましたが、作品からは極貧の生活だったとうかがえます。
江戸三大俳人の1人、小林一茶とその代表的な俳句をご紹介します。
   
 
小林一茶は 生前もそこそこ俳人として認められていましたが、作品からは極貧生活だったのかもと思えます。彼は明治の俳人・正岡子規が認めて一躍有名になった俳人です。
 
 
小林一茶の俳句は、小難しい理屈を並べて評価するより、素直に感情にうったえてくるものを楽しみたいです。
 
 
子供たちに人気があるのは、そういうところなのでしょう。
 
 
明治時代になって、その写実的なストレートな俳句が近代俳句の祖・正岡子規に高く評価され、一躍有名になりました。
 
 
小林一茶の俳句は、小難しい理屈を並べて評価するより、素直に感情にうったえてくるものを楽しみたいです。子供たちに人気があるのも納得なのです。
 
 
【関連記事】小林一茶とその有名俳句20選
 
 
家なしも 江戸の元旦 したりけり
 
元旦や 梅のかはりの 大吹雪
 
つく羽を 犬が咥えて 参りけり
 
名代に わか水浴びる 鳥かな
 
元旦や 我のみならぬ 巣なし鳥
 
正月の 子供に成て 見たき哉
 
蓬莱に 南無南無といふ 童哉
 
めでたさも ちう位(中くらい)也 おらが春

 
 
 

(3)正岡子規の「新年」の俳句

 

 
近現代俳句の祖と呼ばれる正岡子規は、生涯にたくさん俳句や短歌を残しました。
 
 
「写実」に特化した素直な俳句なので、句作の参考にしやすいと思いますよ。子規についてはこちらをどうぞ♪
    ↓
【関連記事】⇒正岡子規とは?
 
 
梅提げて 新年の御慶 申しけり
 
年明けて 春まだ立たず 梅の花
 
初日さす 硯の海に 波もなし
 
新年の 白紙綴じたる 句帖かな
 
正月の 人あつまりし 落語かな
 
正月は 浮世に出たり 猿まはし
 
奥山や 人来ぬ家の 門かざり
 
年玉を 並べて置くや 枕もと
 
年礼の 過ぎぬ正月 四日なり

 
 

(4)高浜虚子の「新年」の俳句

 

 
高浜虚子は、明治から昭和にかけて活躍した俳人です。
 
 
喀血して自分の寿命を悟った正岡子規に後継者として指名され、それを拒否した人でした。(道灌山事件)
 
 
1897年に正岡子規の友人の柳原極堂が創刊した雑誌「ホトトギス」を引き継ぎました。
 
 
「ホトトギス」は俳句の他にも短歌、散文などを加えた総合文芸誌で、夏目漱石などから小説の寄稿を受けました。
 
移り住む 田舎の地図や 年始状
 
日輪は 古びて廻り 年新た
 
草の戸に 賀正ちらほら 目出度(めでた)さよ
 
去年(こぞ)今年 貫く棒の 如きもの

 
 
 

(5)山口青邨の「新年」の俳句

 

 
山口青邨(せいそん)は岩手県出身の俳人で本名は吉朗といいます。本職は鉱山学者で、師匠は高浜虚子でした。
 
 
人古く 年新しく めでたけれ
 
年新た 心新たに つつしみて
 
正月は 金の帯しめ こけし凛々
 
石段を 下がるが嬉し 初詣

 
 

(6)飯田蛇笏の「新年」の俳句

 

 
飯田蛇笏は山梨県出身で、本名は飯田武治といいます。同じく俳人の飯田龍太は蛇笏の息子です。
 
 
新年の ゆめなき夜を かさねけり
 
新年の 井に塩盛りて 年行事
 
年立つや 旅笠かけて 山の庵
 
正月の こころわかきは われのみか
 
人よむに 如かず正月 諷詠詩
 
餅花や 正月さむき 屋根の雪

 
 

(7)日野草城の「新年」の俳句

 

 
日野 草城(そうじょう)は東京都出身の俳人で、本名は克修(よしのぶ)といいます。
 
 
エロ系俳句(と言っても当時の俳壇が厳しかっただけで大したことないです)と無季俳句という季語のない俳句の代表的俳人です。
 
 
元旦や はげしき風も いさぎよき
 
初空や 一片の雲 輝きて
 
正月の くわゐうまくも まづくもなし
 
屠蘇重し 軽き朱金の 酒杯(さかずき)に

 
 
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