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こんにちは。
 
 
蝉(せみ)をテーマにした俳句を40句集めました。
 
 
夏の虫代表なので、夏休みの宿題にぴったりですよ。
 
 
最初か最後の5文字を、蝉にまつわる語にすると、後の出来事を決めやすいですよ。

 
 

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セミは夏の俳句にぴったり

 

 
蝉の俳句といえば、松尾芭蕉のこちらが有名ですね。
  ↓
閑かさや 岩にしみ入る 蝉の声
 
 
寂び(さび)の境地を表現した趣満点の芭蕉の俳句です。
 
 
自分で俳句を考える場合、お題(テーマ)を蝉(せみ)と決めたら、始めか最後の5文字に蝉(せみ)の入る語ができないか考えてみます。
 
 
みんみん蝉(字余り)、油蝉、蝉ひとつ、蝉衣、蝉のから、蝉の声、蝉時雨、蝉鳴くや、遠き蝉、昼の蝉など、いろいろ思いつきますね。
 
 
そうして、後は出来事や情景を、7語と5語で考えるとよいですよ。
 
 
これから上げる蝉(せみ)の俳句を参考にしてください。
 

 

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(1)正岡子規(まさおかしき)

 

 
まずは、正岡子規の俳句から・・・
 
 
正岡子規は、近代俳句・短歌の祖と呼ばれる明治時代の俳人です。なぜそう呼ばれるのかというと、江戸時代まで俳諧と呼ばれていたものを「俳句」という名称にし、平安時代に失われていた和歌とは別の「短歌」という言葉を復活させたからです。
 
 
それについては、こちらの記事でくわしくお伝えしています。
 
 
⇒近代俳句・短歌の祖・正岡子規とは?
 
 
これから先にご紹介するホトトギス派の俳人は、ほとんどが高浜虚子の弟子でした。
 
 
その高浜虚子の師匠が、正岡子規です。
 
 
それだけ、近代の俳句や短歌に与えた影響の大きい人だということなのです。
 
 
・ふきもせぬ 風に落ちけり 蝉のから
 
・蝉なくや 砂に短き 松の影
 
・いろいろの 売声絶えて 蝉の昼
 
・ぬけがらの 君うつせみの うつつなや
 
・まほろしや 花の夕の 蝉衣
 
・花夕立に 蝉の飛び行く 日影かな
 
・みちのくの 玉川蝉の 名所かな
 
・みちのくや 出羽へ出ても 蝉の声
 
・汗を吹く 茶屋の松風 蝉時雨
 
・蝉の声 絶えて水音 山深し

 
 

(2)水原秋桜子(みずはらしゅうおうし)

 

 
水原秋櫻子、名前に「秋桜(コスモス)」が入って美しいですが、本名は水原豊という男性の俳人です。
 
 
高浜虚子に俳句を学んでいましたが、後に離反しました。
 
 
ホトトギス派の代表といわれた「ホトトギス四S(シイエス)」の1人です。
 
 
ちなみに、「ホトトギス四S」は、水原秋櫻子、山口誓子、阿波野青畝、高野素十の4人です。
 
 
本業は産婦人科医で、実家が皇室御用達の産科だったたため、彼もたくさんの皇族の赤ちゃんをとりあげたそうです。
 
 
・あぶら蝉 夜明の土に ゐてあゆむ
 
・いま鳴くは 夜蝉ならずや 星月夜
 
・はかどらぬ 稿や夜明の 蝉ひとつ
 
・みんみん蝉 立秋吟じ いでにけり
 
・露の蝉 鳴き渋りゐる 彌撒の前
 
・鳴き交す 蝉は見えねど 幹ふたつ
 
・月ながら 雨いくたびや 油蝉
 

 

(3)山口誓子(やまぐちせいし)

 

 
山口誓子は京都の俳人で、本名は山口新比古(ちかひこ)という男性です。
 
 
先にのべた「ホトトギス四S(シイエス)」の1人でしたが、後に秋櫻子についてホトトギス派を離脱しました。
 
 
・あかつきの 蝉と聞きつつ 又眠る
 
・かすかなる 蝉や吾等も 声低く
 
・しゆくしゆくと 蝉鳴き夏は もどりけり
 
・ほふし蝉 海の景色の 裡にやむ
 
・この刻を 待ち一斉に 蝉鳴き出づ
 
・遠き蝉 近くの蝉に 鳴き及ぶ
 
・一本の 樹のしみじみと 蝉鳴けり
 
・蝉のこゑ ピアノの深部 ひそまりて

 
 

(4)山口青邨(やまぐちせいそん)

 

 
山口 青邨は岩手県出身の俳人で本名は吉朗といいます。
 
 
本職は鉱山学者で、師匠は高浜虚子でした。
 
 
・わが庭を 蝉の生るる 聖地とす
 
・あるあした 書屋の柱 蝉這うて
 
・おのづから 倚る樹定まり 蝉は落つ
 
・かく高く 誘ふか幹の 恋の蝉
 
・この森の 蝉取の子に 木は高く
 
 

 

(5)中村汀女(なかむらていじょ)

 

 
中村汀女は、本名は破魔子(はまこ)という女性の俳人です。
 
 
昭和を代表する女流俳人ですよ。
 
 
・おいて来し 子ほどに遠き 蝉のあり
 
・かかる日に 聞く初蝉と 思ひゐし
 
・このときの わが家しんと 蝉高音
 
・暁の その始りの 蝉一つ
 

 

(6)中村草田男(なかむらくさたお)

 

 
中村 草田男は、高浜虚子の弟子でした。本名は清一郎(せいいちろう)。
 
 
「ホトトギス」で学びながら、ニーチェなどの西洋思想の影響も受けてます。
 
 
・月島や 三文玩具の 蝉鳴いて
 
・山頂の 丘や上なき 蝉の声
 
・聖代めく 蝉時雨にぞ めぐりあへる
 
 

 

(7)飯田蛇笏(いいだだこつ)

 
飯田蛇笏といえば、芥川さんゆかり人(?)という印象があります。
 
 
⇒『飯田蛇笏』芥川龍之介(青空文庫)
 
 
蛇笏は芥川龍之介と手紙のやりとりをしています。芥川龍之介が自殺することはなければ、直接会っていたのではないかなと思えますよ。
 
 
芥川龍之介の死に際して、蛇笏は『雲母』に芥川追悼の句を発表しています。
 
 
山梨県出身で、同じく俳人の飯田龍太は蛇笏の息子です。
 
 
・いちはやく 高嶺の草木 蝉たえし
 
・いちはやく 日暮るる蝉の 鳴きにけり
 
・蝉鳴いて 遅月光る 樹海かな
 

 
 
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