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こんにちは。
 
江戸の三大俳人の1人与謝蕪村をご紹介します。(あとの2人は松尾芭蕉と小林一茶)
 
 
江戸時代、元禄期にはたくさんの俳諧師(俳人)が登場しました。その中でも、ひときわ輝いていたカリスマ俳諧師が松尾芭蕉です!
 
 
そして、与謝蕪村と小林一茶は、それからしばらく後に花開いた俳人でした。

 
 

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与謝蕪村の簡単なプロフィール

 

与謝蕪村は俳諧師だっただけでなく画家としても活動していました。
 
 
そのせいか、写実的で絵画的な発句を得意としたのです。
 
 
蕪村の句は、情景が目に浮かぶような感じがします。
 
 
時代は芭蕉が活躍した好景気の元禄期から、享保期という景気低迷期に入りました。
 
 
蕪村はそんなデフレ時代に活躍した人です。
 
 
彼は自分の俳句に挿絵のように絵を描いたので、「俳画」の創始者ともいわれます。
 
 
京都の島原の料亭「角屋(すみや)」で蕪村の絵(俳画ではなく梅の大作)を見かけましたが、のびのびと枝をはった梅が見事でしたよ。

 
 

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与謝蕪村の春の俳句

 
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春の海 ひねもす のたりのたりかな
 
のどかな春の海。一日中、のたりのたりと波打っているばかりだよ。
 
 
菜の花や 月は東に 日は西に
 
夕方近い一面の菜の花畑。月が東の空に登り、振り返ると日は西の空に沈もうとしているよ。
 
 
公達に 狐化たり 宵の春
 
なまめかしい春の宵。一人歩いていくと、ふと貴族の子息に出会った。あれはキツネが化けたものに違いない。
 
 
釣鐘に とまりてねむる 胡蝶かな
 
物々しく大きな釣鐘に、小さな蝶々がとまって眠っている。何とも可憐な姿だなあ。
 
 
ゆく春や 逡巡として 遅ざくら
 
散らずにいつまでもぐずぐずと咲き続けている遅桜。過ぎ行く春を惜しんでいるからなのだろうか。

 
 

与謝蕪村の夏の俳句

 

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夏川を こすうれしさよ 手にぞうり
 
草履をぬいで手に持って、素足のまま夏の川をわたる。何ともうれしく、気持ちがいいなあ
 
 
涼しさや 鐘をはなるる かねの声
 
なんども涼しげだなあ。鐘をつくたびに、その鐘の音は遠くへ離れていくようだ。
 
 
山蟻の あからさまなり 白牡丹
 
大きく真っ白な白牡丹の花びらに、山蟻が這っていく。その黒さが何とも印象的だ。
 
 
絶頂の 城たのもしき 若葉かな
 
山頂に城がそびえ立っている。若葉に囲まれたその姿は、とても頼もしく感じられる。
 
 
鮎くれて よらで過ぎ行く 夜半(よは)の門
 
夜半に門をたたく音に出てみると、釣りの帰りの友が鮎を届けてくれ、寄っていけというのに、そのまま立ち去ってしまった。厚い友情を感じながらも、私は門のそばに立ち尽くすのみだった。

 
 

与謝蕪村の秋の俳句

 
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鳥羽殿へ 五六騎いそぐ 野分(のわき)かな
 
野分が吹き荒れる中、五、六騎の武者たちが鳥羽殿に向かって一目散に駆けていく。その後を追うように、野分はいっそう激しく吹きつのっている。
 
 
山は暮れて 野は黄昏の 薄(すすき)かな
 
遠くの山々はすでに暮れてしまったが、近くに見える野はまだ暮れなずんでいてほの明るい。薄が風にゆれているのだなあ。
 
 
月天心(つきてんしん) 貧しき町を 通りけり
 
夜半の月が中空に輝いている。その月の光を浴びながら、貧しい家の立ち並ぶ町を通ると、どの家からも灯りがなくひっそり寝静まっている。
 
 
秋たつや 素湯香しき 施薬院
 
施薬院にも秋が来たなあ。薬湯を飲む患者は白湯で薬を飲むが、本来なら味もない白湯にも香ばしい薬の香りが漂う、それは偏に秋の冷涼な空気のせいだろうよ。
 
 
朝顔や 一輪深き 淵のいろ
 
すがすがしく朝顔が咲いているなあ。その中の一輪は、底知れぬ淵のような深い藍色をしていて、とても美しい。
 
 

与謝蕪村の冬の俳句

 
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水鳥や 枯木の中に 駕二挺
 
冷たい水面に、水鳥たちが泳いでいるなあ。対岸の冬木立の中には、かごが二挺乗り捨てられていて、辺りには誰もいない。
 
 
椋鳥と 人に呼ばるる 寒さかな
 
故郷を出てきたものの、あいつはこの寒い冬に、のこのこと出稼ぎにいく椋鳥のようだだなどと人が陰口をたたく。寒さがますます身にしみる。
 
 
雪散るや おどけもいへぬ 信濃空
 
雪がちらちら降ってきた。冗談ではない、ここは雪国の信濃だ。大雪を前にしてそれどころではない。
 
 
斧入れて 香におどろくや 冬木立
 
冬木立の中で、枯木に斧を打ち込んだ。ところが、新鮮な木の香りが匂ってきたので驚いたんだ。
 
 
楠の根を 静かにぬらす 時雨かな
 
大きな楠の木。その根元を時雨が静かに濡らしている。なんと森閑とした風景なんだ。

 
 
松尾芭蕉・小林一茶の春夏秋冬の俳句はこちらに。ご一緒にどうぞ♪
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