この記事を読むのに必要な時間は約 8 分です。
関西ではお正月の「三が日」が終わると、もう一度、お参りで加熱する神社があります。
それは、1月9日から3日間行われる「えべっさん」こと今宮戎神社の十日戎です。祀られている「恵比寿天(えびす天)」は「七福神」の一柱で、商売繁盛や家内安全のご利益がある有名な神様です。
今宮戎は、毎年、3日間で100万人以上の人が訪れるといわれますよ。
初めてお参りに行くなら、是非アクセス方法や混雑状況を、事前にチェックしておいてくださいね。
「えびす神社」は全国にたくさんありますが、えびす宮総本社の「西宮神社」(神戸)と「今宮戎神社」(大阪)と「ゑびす神社」(京都)の3社が「三大ゑびす」として、特によく知られています。
これら3つの神社は初詣の参拝客も多いのですが、(1月9日~11日)にかけて行われる「十日戎」はそれにもまさる人出になり、「商売繁盛で笹持って来い」のお囃子と共に、活気のあるにぎわいで混雑します。
「笹」は昔から「青々とした生命力の象徴」とされているので、景気がよくなるための縁起のよい植物なのです。
「十日戎」の日程
9日を宵戎(よいえびす)
10日を十日戎(とおかえびす)
11日を残り福
とよびます。
特に10日は、ものすごい数の人で混雑します。
今宮戎神社は駅から近くて交通の便はよいほうですが、小さいお子様連れの人はお気をつけくださいね。
すでに難波駅のあたりから屋台が続いているので、お子様連れでもお祭りのにぎやかな雰囲気が味わえて楽しめると思います。たこ焼き、お好み焼き、焼きそばはもちろん、わたあめ、りんご飴などなど、いろんな種類の屋台が出ますよ。
注意点は、この神社には駐車場がないことです。
大阪市内の混雑する場所にあるので、交通機関は電車を使うのがベストですよ。難波駅あたりから神社までずーっと屋台が続いているから、歩いて行くのもおすすめです。
↑
「七福神」・一番右側の鯛を釣っているのが「恵比寿天」です♪
「商売繁盛で笹持って来い♪」
十日戎では、参拝客は七夕のような「笹」の葉を持って帰ります。
この笹は神社で無料配布されます。
その笹に「十日戎」の象徴である「子宝」を飾りつけるのです。
「子宝」は「吉兆」(きっちょう)とも呼ばれ、銭袋や小判、米俵、鯛などの縁起物を束ねたものです。これらは、「海の幸」・「山の幸」・「野の幸」を象徴しています。
「吉兆」は1000円ぐらいからです。売れ筋は3~5万円のものだそうです。
↑
「商売繁盛で笹持って来い♪」すごいにぎわってますね~。例年こんな感じです^^♪
えべっさんの「福娘」
えべっさんで受付などのお仕事をする「福娘」は、毎年秋に、書類審査、面接審査、会場での審査会などを経て40人(留学生枠もあり)が選ばれます。
令和4年度の募集期間は、2021年9月1日~11月8日(必着)
資格は十日戎に奉仕を希望する満18~23才の未婚の女性(但し高校生は除く)でした。
商品は15万円と訪問着一着です
毎年、かなりの数の応募があり狭き門となります。
激戦ということもあり、「福娘」は美人さんばかりです。(^^)
福娘に選ばれると、十日戎前に約3日間、官公庁・各関係団体・報道関係などにあいさつ回りをします。そして、7日には餅まき行事、8日には舞楽奉納式に参列といろいろな役割があり忙しいです。
「十日戎」では3日間、朝9時から夜9時まで神社授与所で笹の授与を行います。シフト制ですが、なかなか大変そうですね。
10日には宝恵駕行列にも参加します。
ご奉仕の間は、おそろいの着物に「千早」を着用し、頭には「金の烏帽子(えぼし)」を付けます。
おわりに
「十日戎」は1月9日~1月11日終日(11日は参拝は夜12時まで)です。
駐車場がなく駅から近いので、電車で行くのがベストですよ。
もっとも混雑するのは、毎年10日です。
ですから、少しでも混雑を避けたいなら、早朝の参拝をおすすめします。
ご利益はもちろんのこと、屋台がたくさん出ているお祭りなので楽しめますね。
住所:大阪市浪速区恵比須西1-6-10
参拝期間:1月9日~11日
参拝時間:1月9日 宵えびす 終日
1月10日 本えびす 終日
1月11日 残り福 終日←参拝は夜12時まで
昨年の人出:100万人
【アクセス】
【電車】地下鉄御堂筋線「大国町」駅3番出口から東へ歩いて5分
地下鉄堺線「恵美須町」駅5番出口から西へ歩いて5分
南海高野線「今宮戎」駅おりてすぐ
阪堺線「恵美須町」駅西へ歩いて5分
【車】公共交通機関をご利用ください。
※駐車場はありません。
お問い合わせ:06-6643-0150