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こんにちは。今回は「旧正月」についてお伝えします。
 
 
日本では昔から「時節」というもので季節を分ける習わしがあります。その中でも特に節目となるのは「立春」で、これは「年の始まりを示す日」となっています。でも、だからといって旧正月が立春ではないのです。
 
 
旧正月は春節なのです!
 
 
ややこしいですね。
 
 
旧正月というのは旧暦を使っていたころの1月1日のこと、つまり太陰暦のお正月(1月1日)のことです。

 
 
だから、太陽暦のお正月と日にちが違うんですね。
 
 
2020年の旧正月は2月1日(火曜日)になります!
 
 
この日にちは、月の運行によるので毎年変わりますよ。
 
 
ちなみに、2023年は1月22日です。結構、日にちにずれがありますね。
 
旧正月は必ず「新月の日」になるのです。

 
 

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旧正月と春節について

 

 
日本に中国人観光客が大勢やって来ることで知られる中国の「春節」。
 
 
「春節」は旧暦の国の「お正月」にあたります。だから、旧正月=春節なんです。
 
 
日本もつい140年ほど前までは、お正月はこの日(旧暦の1月1日)でした。明治維新後(1874年)に政府が暦を太陰暦から太陽暦に変えてから、現在の1月1日に正月を迎えるように決まりました。
 
 
それが、今日本で使われている「グレゴリオ暦(太陽暦)」、西洋の暦(こよみ)です。
 
 
一方、アジアの他の地域は、昔から伝わる太陰暦の暦を使い続けているのです。
 
 
中国の他に、台湾、韓国、北朝鮮、ベトナム、シンガポール、マレーシア、インドネシア、モンゴルなどで、今も国の休日として「旧正月」をお祝いしています。
 
 
中国・台湾では「春節」とよばれますが、韓国では「ソルラル」、ベトナムでは「テト」とよばれています。

 
 

中華街の春節は?

 

 
日本でも、毎年、主な中華街で「春節際」が行われています。
 
 
横浜中華街では毎年恒例の獅子舞や龍舞、皇帝衣装のパレード等で中国の伝統文化を紹介していますよ。
 
 
「春節」当日には、伝統の獅子舞「採青(ツァイチン)」が行われます。
 
 
辺り一帯に、けたたましい爆竹や太鼓の音が鳴り響き、華やかにな「春節」独特の雰囲気に包まれます。白や黄色などに彩色された5頭の獅子が5コースに分かれて、各店舗の商売繁盛や五穀豊穣を祈って獅子舞を披露します。
 
 
神戸南京街でも「春節祭」が開催されて、太極拳や二胡の演奏、中国獅子舞や日本獅子舞などのイベントが、たくさん用意されています。

 
 

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旧正月と立春の関係

 

 
2022年の「立春」は2月4日です。節分はその前日に当たる日なので、2月3日になりますよ。
 
 
立春は二十四節気の1つで、新しい季節(1年)の始まりとされる日です。これは、次の節気の「雨水」2月19日まで続きます。
 
 
「春が立つ」という字の示すとおり、「立春」を境にだんだん春めいてきます。
 
 
「立春」は生活する上での1年の始まりという、大事な節目の日なのです。だから、それを迎える前日に節分で鬼を祓う風習があります。
 
 
立春・節分についてこちらもどうぞ^^♪

      ↓


 

まとめ

 

●旧正月は、日本がグレゴリウス暦(太陽暦)を導入する前の太陰暦の元旦。
 
◆「旧正月」と「春節」は同じ日
 
 
◆「旧正月」と「立春」は全く別の日

 
 
【理由】
 
「旧正月」は太陰暦の正月で月の動きによって定められるもの、一方、「立春」(二十四節気)は太陽の動きによって定められるもの。
 
 
暦自体が別物なのです!