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こんにちは。
私たちの暮らしの中で「数字」を決めるというのは意外と多いですね。銀行口座、クレジットカード、サイトのログインのときなど「暗証番号」や「パスワード」を設定する事がとても多くなりました。
あなたには自分の「ラッキーナンバー」と言える数字がありますか?
私は「数字」なんてそんなに気にしないのですが、大学の数学の先生がやたらと「素数」が好きだったのを思い出しました。指定席などで「素数」だったらときめくのだそうです。
数学者っておもしろいこでだわりがあるなーと思ったのですが、人それぞれこだわりがあるのかもしれません。
一般的にはラッキー「7」などが有名ですが、もともと仏教や日本古来の数字の意味から、縁起が良いといわれ続けている数字があるんですよ。
今日は、そんな「日本の縁起の良い数字」をご紹介します。
目次
1桁の縁起の良い「数字」は?
1桁の数字で昔から日本で縁起が良いとされるのは、ずばり奇数です。
つまり、1.3.5.7.9なのです。
なぜ偶数より奇数かという理由は、陰陽道の考え方からきているんですよ。
陰陽道では、奇数は「陽」の数、偶数は「陰」の数とされています。
陰陽道の考え方は、古来中国から伝わったものですが、平安時代から日本独自の発展を遂げていきました。そして、実は今でも私たちの暮らしの中のいろんなところに残っています。
たとえば、「五節供」「二十四節気」や「干支」などがあります。これらは、すっかり日本の風習の中に根付いていますね。
中でも「五節供」は奇数を重ねた縁起のよい日です。
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1月7日:七草の節供(七草がゆ)
3月3日:桃の節供(ひな祭り)
5月5日:菖蒲の節供(端午の節句)
7月7日:笹の節供(七夕)
9月9日:菊の節供(重陽の節句)
※1月1日の「元日」は特別待遇です‼
偶数は「陰の数」の「2」で割り切れるから、割れやすい、別れやすいと連想されて縁起が悪いと言われています。
でも、「8」だけは例外なんです!
「八」は「末広がり」を連想させるので、昔から縁起が良い数字とされているのです。
一方、忌み嫌われる数もあります。それは「4」です。「四(し)」は「死(し)」を連想するので不吉だと思われ避けられるのでした。
また、「6」も仏事で用いられる事が多い数なので避けられることが多いです。
(1)縁起のいい数字「1」
「1」は「一番最初の数字」ということで縁起が良いとされます。これから何か始まるというエネルギーが充満した強い数字でもあります。
1番を目指す人、リーダーになりたい人に効果のあるラッキーナンバーですよ。
(2)縁起の良い数字「3」
「3」には「三位一体」という「調和」「節目」の意味があり、日本昔から縁起のいい数字として親しまれています。
また、「過去」「現在」「未来」という時間の経過が3つで表されることから、過去を振り返り、現在から未来へつなげる行動力の高さを表す数とも考えられてきました。
「三国一の○○」
「三顧の礼」
「三度目の正直」
「三人寄れば文殊の知恵」
「三」を使ったことわざもたくさんあります。
(3)縁起の良い数字「5」
「5」は「優しさ」や「協調性」を指す言葉です。
「五体」「五臓」など人体に関わる言葉が多い数字です。手足の指も5本ですね。
また、人体だけでなく「陰陽五行」など世界を形成する要素の数とも考えられるので、完成された安定感のある数字として好まれています。
(4)縁起の良い数字「7」
数字の「7」は、ラッキーセブンということで縁起の良い数字の代表です。
多くの人にとって幸運をもたらす数字とされています。
「七不思議」「七大陸」など物事の区切りとされている数字でもありますよ。
(5)縁起の良い数字「9」
「9」という数は、中国では1桁の数字の中でもっとも大きい数字なので強運パワーのある数字と考えられています。
でも、日本では「9」は「苦」を連想することから、縁起が悪いと思われる場合もあります。古代からの縁起は良いといわれる数字ですよ。
縁起の良い2桁の数字は?
2桁で縁起のいい数字は実は決まっています。
それは「15」「24」「31」「32」「52」です。
これらの5つの数字は、「五大吉数」と呼ばれるものでよく知られています。
「15」は物事が順調に運ぶ数字で成功運があり、何かを始めるのに運の良い数字です。「24」はとにかく金運がパワーのつく数字とされています。「31」は最強に幸運を引き寄せるラッキーナンバーで「32」は出会い運があるので恋愛にぴったりの数字です。「52」も先見性が身につく幸運に恵まれる数字とされています。
2桁の縁起の悪い数字は?
一方、縁起が良くないといわれる2桁の数字もあります。
たとえば「19」「42」「49」などです。これらは「忌み数」と呼ばれ避けられます。
「19」は「重苦」と連想するので「9」よりも重い苦しみという意味があります。「42」は「死」に、「49」は「死苦」と読めるため縁起の悪い忌み嫌われる数字です。
これらは数字自体に縁起が悪い意味があるのではなく、語呂合わせによる連想ですね。
縁起の良い3桁の数字は?
縁起の良い3桁の数の代表が「358」という数字です。
この「358」という数字は、仏教界でもキリスト教世界でも縁起の良い数とされているんですよ。
お釈迦様が悟りを開いたのが35年8カ月で、西遊記に登場する沙悟浄、悟空、八戒も「358」という数字になっています。
また空海(弘法大師)が入滅した年が「835」年だったり、仏教伝来が「538年」といわれていたり、「3」「5」「8」を分解して組み合わせると、たくさんの節目になっているのです。
キリスト教の聖書では「358」は救世主を指したり、平和をもたらす数と考えられています。
不思議な事に、世界的に見て「縁起の良い数字」なのです。
縁起の良い4桁の数字は?
4桁の数字で縁起がいいとされる数字は、たくさんの組み合わせがあります。
4桁の数字は暗証番号に使われることが多いので、先に挙げた1~3桁の縁起の良い数字を組み合わせて、オリジナルの数字を作る場合が多いです。
あと人気のあるのは「ぞろ目」です。
「1111」「4444」「8888」が特に縁起が良いと好まれます。
「4」は嫌われる数ですが、ぞろ目にすると「4合わせ」が「幸せ」になると考えられるのです。
おわりに
昔から縁起の良いといわれている数字は、「陰陽道」や「仏教」由来のものが多いと分かりますね。
自分にとってなぜか特別運を引き寄せると思える数があるなら、それが一番のラッキーナンバーなのだと思います。
4桁の数字は、誕生日もラッキーナンバーといわれますよ。
わが家の車のナンバープレートは、娘の誕生日です。
でも、暗証番号に使うのは危険なので絶対NGですね。
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