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梅干しと日本人の歴史は、長くて深いです。
庶民の間に普及したのは、江戸時代からといわれます。
昔の人は、「1日1粒で医者いらず」と言っていました。
管理人は、子供の頃、風邪を引いたらおばあちゃんに、梅昆布茶を飲むようにと、すすめられましたよ。
すっぱいのが好きなので、今でもたまに飲んでいますけど、本当に風邪に効果があるのでしょうか。(´・ω・)?
今回は、梅の健康効果について、お話しします。
目次
梅干しに含まれる栄養素
「果実」には、様々な栄養が含まれます。
梅干しは、その果実の中でも栄養分がたっぷりです♪
古来より「梅は三毒を断つ」といわれ、健康によいと知られていました。
梅に含まれる健康に役立つ主な栄養素は、こちらです。
ビタミンA・C・E
カリウム
ナトリウム
リン
鉄
クエン酸
ポリフェノール
ピルビン酸
ビタミン、ミネラルの他、クエン酸やポリフェノールも含まれるのですね。
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梅干しの効果・効能
梅干しには、健康に役立つ成分が、たくさん含まれていると分かりました。
それでは、実際にどのようなことに効くのか、その効果を確認していきましょう。
(1)疲労回復効果
「クエン酸」の疲労回復効果は絶大です‼
疲労は、体内に乳酸がたまることで生じます。
肩こりや体のだるさ、慢性的な疲労は、現代病の1つですね。
疲労を放置しておくと、重い病気の原因になります。
梅干しに含まれる「クエン酸」は、その疲労の原因となる乳酸の排出を促し、また乳酸をエネルギー源に変える働きがあるのです。
「クエン酸」には、「カルシウム」の吸収を促進する効果もあります。
そして、梅干しには、その「カルシウム」も多く含まれています。
カルシウムは、不足すると肩こりなどの体の不調のほか、精神的にもイライラするという影響が出てしまいます。
梅干し1個には、りんご1個と比べて約4倍のカルシウム、そして約6倍の鉄分が含まれています。
りんごよりだいぶ小さいのに、優秀ですね♪
(2)食欲増進効果
梅干しは、すっぱいですね。
その酸味成分が「クエン酸」や「リンゴ酸」などです。
そのすっぱさが唾液の分泌を促して、食欲を増進させる効果があります。
「クエン酸」は唾液の分泌を促すだけでなく、胃液やその他の消化酵素の分泌を高めて、消化吸収を助けてくれます。
夏バテ気味で食欲がないときなど、そうめんと梅干しなどを組み合わせると、さっぱりして食べやすいですね。(そうめんも、ビタミンB、ミネラル、パントテン酸など、多くの栄養素を含む食材です。)
(3)美肌・アンチエイジング効果
お肌のシミ、シワ、くすみなどの原因の1つに、内臓の老化があります。
梅干しの「クエン酸」は、新陳代謝を促す効果があるので、体内の老廃物の排出が促進されます。つまり、むくみの解消や美肌、アンチエイジング効果も期待できるということです。
また、梅干しには、老化予防の効果がある「ポリフェノール」や「ビタミンE」など、抗酸化成分も含まれます。
(4)風邪予防効果
梅は、すっぱいので誤解されがちですが、アルカリ性食品です。
私たちの体は、健康でいるために血液やリンパ液などの体液を「弱アルカリ性」に保つ必要があります。
しかし、肉や魚、ご飯、アルコール飲料など、私たちがよく食べる食品は、酸性の食品がとても多いのです。
体が酸性に偏ると、血液やリンパ液の流れが悪くなります。(ドロドロ血)
そうすると、体の免疫力が低下し、風邪をひきやすい体になるのです。
しょっちゅう風邪を引いている人は、ウイルスに対する免疫力、体の抵抗力が弱い人です。梅干しを食べると、体が中和され免疫力アップの効果が、期待できますよ。
ちなみに、牛肉100gを中和させるのに必要な梅干しは、わずか半分から1個(5g)です。
(5)動脈硬化症・・脳梗塞・心筋梗塞の予防
体液が酸性に偏ると、血液がドロドロになります。そうすると、いろいろな病気を引き起こしてしまいます。
動脈硬化は、老化や余分なコレステロール、老廃物のために、動脈が硬く、狭く、もろくなってしまう病気です。この症状が進むと、脳梗塞や心筋梗塞、高血圧などになります。
先に述べたように、梅干しはアルカリ性食品なので、血液をサラサラにする効果があります。
また、最近の研究で、梅干しが、動脈硬化に関連しているホルモンの活性化を80~90%抑制できると、報告されています。
(6)食中毒の予防
梅干しに含まれる「ピルビン酸」には、強い殺菌・抗菌効果があります。
昔の人は、経験的にそのことを知っていました。
冷蔵庫保存ができなかった時代、食中毒を予防するのに、人々は自然の物の力を借りていたのですね。古人の知恵です。
(7)整腸作用
梅干しには、腸内の環境を整える効果があります。
梅干しに含まれる「ピルビン酸」には、もともと腸内にある悪玉菌を殺菌し、善玉菌を活性化させる機能があるのです。
梅干しを食べると、胃や腸の働きが活発になり、便秘にも下痢にも効果があります。
(8)ガン予防
「ピルビン酸」の強い抗菌作用は、ガンの予防にも役立つといわれます。
細胞を傷つける活性酸素は、老化や成人病、ガンに深く関わっています。
梅干しには、その活性酸素を除去する働きのある「クエン酸」や「ポリフェノール」が、たっぷり含まれています。
梅干しの食べ方
梅干しは、お料理のわき役として、また、味の引き立て役としても重宝します。
お魚を煮るときに、梅干しを一個つぶして入れると、お魚の臭みが取れます。
また、豚肉とも相性が合いますね。お肉を柔らかくする働きがあります。
すっぱくて食べにくいという人は、熱を加えるとすっぱさがやわらぎます。
梅干しの「クエン酸」と「糖」から「ムメフラール」という物質が生まれるからです。
梅干しそのままで味わいたいときは、ごはんやお茶と一緒に食べると美味しいです。(*^^)v
(1)梅干しとごはん
「梅干しおにぎり」
「梅干し茶づけ」
「梅干し入りのお粥」
やっぱり、梅干しにはごはんが合いますね。
風邪を引いた後の回復食や、胃腸が弱っているときに、梅干しを入れたお粥は、体にやさしいですよ。
塩分が強くなるので、おにぎりにするときは、握るとき塩を使わないのがおすすめです。
私は、「永谷園のお茶漬け海苔」に、梅干しを1個入れて食べるのが好きです。
最近、「東海道五拾三次カード」(浮世絵カード)のおまけが復活したので、いっぱい買ってます。(^_^;)
よく見かけるロングセラーのこちらです♪
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(2)梅干しと緑茶
緑茶のカテキンにも、抗菌作用があります。
風邪に効くといわれるのも、わかりますね。
風邪の引き始めの、のどが痛いときに効果があります。
緑茶を入れるときに、梅干しを1個崩して入れるだけで、塩分が効いたおいしい「梅干し茶」ができます。
物足りなければ、お醤油や生姜などをお好みでほんの少しいれると味がしまります。
ほんのりしょっぱい美味しさなので、甘い梅干し(はちみつ梅)を使うと気持ち悪いですよ。
おわりに
梅干しは、健康によいいろいろな効果があるとわかりましたね。
でも、1つだけ注意点があります。
梅干しには、塩分がたくさん含まれているのです。
1日の塩分摂取量の目安は、男性で8g未満、女性は7g未満とされています。
塩分の摂り過ぎは、高血圧や腎臓病、心疾患の原因になってしまいます。
そう考えると、1日の梅干しの摂取量は、1~2個が適量といえます。
(梅干しの種類によって、塩分量が異なります。)
どんな食材も、適量を守るということが大切なのですね。(´・ω・)
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