この記事を読むのに必要な時間は約 10 分です。
最近の健康ブームで、ハーブティーなど、いろんなお茶が知られるようになりました。
「柿の葉茶」というのを、聞いたことがありますか?
名前のとおり柿の葉っぱのお茶です。
柿の葉っぱは、奈良県や和歌山県の名物「柿の葉寿司」に使われることで、知られます。
柿の生産量は、全国1位が和歌山県で2位が奈良県です。
柿がたくさん取れて、また、柿の葉に強い殺菌効果があり香りがよいため、これらの地域で「柿の葉寿司」ができたのでしょうね。
柿の葉の芳醇な香りがお寿司とマッチして、とても美味しいです。(^^)
私は、この「柿の葉寿司」が大好きなのですが、どうして柿の葉なのかな?と気になっていました。
↓ ↓
柿は、昔は農家の庭にたくさん植えられていた、日本人と古くから縁のある樹木です。
今回は、柿の葉茶がどんなパワーを持っているのか、紹介します。
目次
柿の葉茶を飲んでみた!
日本原産のハーブ、「和ハーブ」のお茶は、西洋のハーブティーと区別するために、「健康茶」という名で販売されることが多いです。
今回紹介する柿の葉茶の他に、ビワ葉茶、シソ茶、ショウガ茶、杜仲茶、ドクダミ茶、ヨモギ茶、クコ葉茶、桑の葉茶、ゴボウ茶などがあります。
私は、一時期、いろいろ取り寄せて飲み比べたことがあるのですが、甘味のあるもの、苦みの強いもの、さまざまです。
柿の葉茶は、苦みがなくほんのり甘味を感じるクセのない美味しいお茶です。
柿の葉の若葉を乾燥したものなので、柿の味はもちろんしません。
私は、苦みのある抹茶入りの濃い緑茶が好きなので、柿の葉茶は、かなりぼんやりした味だなあと感じました。
カフェインが入っていないので、確かに苦みはありません。
子供でも飲みやすそうなお茶で、色は、薄めの麦茶やほうじ茶のような感じですよ。(^^)
国産の柿の茶です。↓ このお店は、粉末緑茶も美味しいですよ♪
飲み方
柿の葉茶は、緑茶のように急須で入れることも、麦茶のようにやかんに入れて、沸騰させて作ることもできます。
1.急須で入れる場合
柿の葉茶1包を急須に入れてお湯をそそぎ、2~3分蒸らして飲みます。
2.やかんなどで煮出す場合
水1リットルに対し柿の葉茶1包を入れて、沸騰したら弱火にして5~6分ほどに出します。そのままホットで飲んでも、冷やして飲んでも美味しいですよ。
柿の葉茶の特徴
(1)豊富なビタミンC!
柿の葉茶が、注目されるのは、なんといっても多くのビタミンCを含むことです。
その量は、なんと緑茶の約20倍、レモンの10~20倍といわれます。
柿の葉茶の特徴は、プロビタミンCという成分が含まれることす。
プロビタミンCは、ビタミンCになる前の物質です。
ビタミンCは、熱や水に弱く、体内の摂り入れるまでに成分が弱まってしまうことが多いです。
でも、柿の葉茶に含まれるプロビタミンCは、熱や水にとても強く、体内にしっかりビタミンCを届けることができるのです。
プロビタミンCを多く含むのは、柿の葉茶だけです。
(2)ノンカフェイン
柿の葉茶は、苦み成分のカフェインを含みません。
カフェインが入っている飲料は、鉄分の吸収を妨げ貧血の原因になったり、摂りすぎるとコレステロール値が上がり、眠りが浅くなることがあります。
ノンカフェイン飲料の場合、これらの心配がないので、妊娠中の女性や子供も安心して飲むことができるのです。
柿の葉茶の効果・効能
ビタミンCが、体によいというのは、よく聞きますが、いったい何がそんなによいのでしょう。
ビタミンCには、次のような効果があります。
(1)免疫力を高める
(2)発がん物質の生成を抑制する
(3)コラーゲンの育成を促進し、粘膜や血管を丈夫にする
(4)鉄の吸収を促進する
(5)過酸化脂質の生成を抑制し、動脈硬化・脳卒中・心筋梗塞を予防する
(6)副腎髄質ホルモン合成に関与し、ストレスを緩和する
ビタミンCが不足すると、免疫力が低下し、風邪をひきやすくなったり、疲れやすくなります。
風邪の引き始めに、ビタミンCサプリを大量に飲むと、症状が和らぐことが知られています。
また、美容効果を高めるため、医療機関では、ビタミンCの点滴を受けることもできます。
これらは「メガ療法」とよばれるものですが、ビタミンCは水溶性で尿となって体外に排出されるので、大量に摂取しても副作用はないのだそうです。
それでは、柿の葉茶の健康面での効果を見ていきましょう。
(1)美容・美白効果
柿の葉茶は、緑茶の約20倍のビタミンCを含むと書きましたが、ビタミンA・K・Pなど他のビタミンも豊富です。
また、飲むだけではなく、煮出した後の出がらしの葉っぱをパックに入れて、入浴剤のようにお風呂の浴槽に入れると、お肌がツルツル・スベスベになります。(^^)
ローションパックのように使うこともできますよ。
(2)アンチエイジング効果
食べ物による老化の主な原因は、「酸化」と「糖化」です。
柿の葉茶に含まれるタンニンには、脂肪を分解する作用と、この「糖化」を防ぐ効果があります。
タンニンには、身体を糖化させるAGEsと呼ばれる物質を分解する働きがあるそうです。
AGEsというのは、体内に入ったタンパク質が糖と結びついたもので、これが増えると血管がもろくなり老化が進みます。
(3)血圧を下げる効果
柿の葉茶は、ポリフェノールの一種であるタンニンやルチンを含みます。
ルチンは、そばにも含まれているポリフェノールです。
関連記事・ご一緒にどうぞ(^^)↓
ルチンには、動脈硬化を予防する効果と、血圧を下げる作用があります。
つまり、生活習慣病や高血圧の予防になるということですね。
副作用に繋がる3つの注意点!
タンニンは、鉄分の吸収を妨げて血圧を下げる効果があります。
ですから、血圧の低い人・貧血ぎみの人は、飲みすぎないようにしましょう。
また、タンニンには、下痢を止める効果があります。
ですから、便秘で悩んでいる人も、注意が必要です。
どんなものでも、食べ過ぎ飲みすぎはいけませんね。
柿の葉茶は、1日2杯ぐらいが適量といわれます。
ホット・アイスどちらでも飲めますが、麦茶のように、ごくごく飲まないほうがよいようですね。朝晩など、時間を決めて習慣にするとよいと思います
まとめ
柿の葉茶の栄養と効果を、最後にまとめておきます。
健康よりも美容・アンチエイジング効果が目立つお茶なので、美容効果を高めたい人に、特におすすめです。
<柿の葉茶の長所>
★ビタミンCが豊富!
★ノンカフェイン!
★美容・美白効果が高い
★高血圧の予防になる
★アンチエイジング効果がある
<柿の葉茶の注意点>
★1日2杯までにする!
★低血圧の人、貧血の人は飲まないほうがよい
★便秘で悩む人は注意する
【関連記事】