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こんにちは。お正月が終わって3学期に入ると、3年生は、もう間近という雰囲気になりますね。
 
 
そして、卒業アルバムにのせる「卒業文集」を書かなければいけません。
 
 
あれは後々残るものなので、悩みますよね。
 
 
中学生は、小学校の卒業時と似たような書き方でよいと思いますが、高校生は少し大人っぽく書きたいですよ。

 
 

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中心を決める

 
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作文の中心になるテーマは、「中学・高校三年間の思い出」「将来の夢」が多いでしょう。
 
 
第二段落=「思い出」(体験実例)
第三段落=「将来の夢」
 
で書くとよいですね。
 
ただ、楽しい思い出がすぐに思い浮かんでスラスラ書けるという人は、そんなに多くないと思います。
 
 
実際、学校生活を満喫している人なんて半分ぐらいじゃないでしょうか?
 
 
楽しい思い出なんて別になかったし、本心では学校から解放されてせいせいすると思っている人も、実はかなりいるはずです。
 
 
「ええ!? そんなことない。私は、すごく楽しかったよ!」という人は、学校という環境バッチリ適応できたとても幸せな人ですよ。
 
 
私は使える限りのコミュ力を使って、なんとか普通に学生生活を乗り切りましたが、かなり疲れました。周りから見たら、友達と普通に仲良くしていたので、楽しく過ごしてるように見えたと思いますけどね。
 
 
でも、要領がよかっただけです。
「がんばって」楽しんでましたけど、学校行事とか、実は面倒くさいだけでした。
 
 
でもね、そんなに楽しい思い出はないなあと思っても、義務だと思って書きましょう。
 
 
作文とは、その名の通り「文を作る」事です。
体験に基づいた「楽しかった自分」を「創作」するのです。
 
 
部活の事なら、「クラブ活動をとおして、友達の大切さを改めて感じた。切磋琢磨できる友人は宝物だ」、体育祭や文化祭の事なら、「クラスが一致団結して素晴らしい思い出ができた。一人ではけっしてできなかったことだ。」。
 
 
もちろん、冷めた視線でありのままに書くのもよいですし、笑える体験談を交えて書くというのも個性的でアリですよ。
 
 
今回は、普通の生徒の普通の(悪目立ちしない)卒業文集の作文の書き方について、お伝えします。

 
 

構成

 

 
作文を書くとき、一番始めにすることは設計図作りです。
「設計図」=「構成」です。
 
 
全体を大きく4つに分けて、それぞれに書くことを大まかに決めてから、原稿用紙に書き始めましょう。
 
 
くれぐれも、ゴールを決めずにいきなり書き始めないこと。中学生、高校生は、特に「四段落構成」をしっかり守りましょう。

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第一段落【起】
●「書き出しの意見・導入」
 この三年間を振り返って思う事。体験実例(第二段落)への導入。
 
第二段落【承】
●「体験実例」
 具体的な「体験実例(思い出)」
 会話文の他、「たとえ」か「四字熟語」を使えるとよい。
 
第三段落【転】
●「体験実例」
 もう一つの「思い出」、または「将来の目的」。
 
第四段落【結】
●「結びの意見」
 意見・感想・抱負での結び。
 「ことわざの引用」から結びの抱負に展開できるとなおよい。

第一段落

△「あっという間に過ぎた三年間」
△「長いようであっという間だった三年間」
 
この書き出しは、ありがちです。
人とかぶりまくります。(かぶってよいなら書いてもOK)
できれば、素直に普通に書き出しましょう。
 
×「書き出しの工夫」
小学生の卒業文集の記事で書いた「書き出しの工夫」は、子供っぽくなるので中高生にはおすすめしません。
小学生の場合の記事はこちらです。↓

 


 

第一段落のポイントは、第二段落への「導入」だと理解することです。
もう卒業だなあという思いと、第二段落への「つなぎ」を表します。
 
「思えば、AやB、Cなどがありました。その中でも、今一番印象に残っているのはD(←これが中心)です。」
➾第二段落「Dの体験(思い出)詳細」へ
 
A~Dに入るのは、
文化祭
体育祭
音楽会(合唱コンクール)
遠足
修学旅行
部活動
委員会活動
などです。

 
 

第二段落

 
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第二段落は、全体の「中心」になる段落です。
 
 
字数のボリュームを一番多くすると、バランスがよくなりますよ。全体が800字なら、200字~300字で一番書きやすい出来事(思い出)を表します。
 
 
第一段落で書いた「D」について詳しい体験を書きます。
 
例えば、
「文化祭で、私たちA組は○○をした。
  ➾みんなで遅くまで居残りしながら準備をしたので、大変だったが~。」
  ➾それに決まったとき、私は、全然乗り気ではなかった。しかし、仕方なくやっているうちに~。」
 
 
最後は、「良い思い出になった」で、まとめます。
卒業文集なので、毒を吐かず「よい思い出」で結ぶほうが後味がよいでしょう。

 

第三段落


もう一つの「体験実例」、または「将来の夢」です。
学校からの指示があれば、それに従います。
 
 
高校生は、小学生よりもずっと「将来の夢」が身近に迫っているため、はっきり書ける人と、書きたくない人に分かれるでしょう。
 
 
「将来の夢」を明記できる人は、その職業と動機、そのために努力していることをビシッと表しましょう。
 
 
書きたくない人は、上にあげた学校行事の中で、第二段落の題材とは別のものを書きます。

 

第四段落


中学、または高校生活3年をとおして、こんなことを得た、学んだという全体の感想でまとめます。
 
 
高校生は、「大学に入っていずれはこうなりたい」、または、「○○に就職して、私はこういう社会人になりたい」「そのために、これから△△していくつもりだ」という抱負を表します。

 
 

表記

 

 
作文教室では、小学校高学年(5年生以上)から「常体表記」で書くように指導しています。
 
 
将来、小論文やレポートを書くときは常体表記ですから、早めに慣れるためにもおすすめします。
 
 
「そうじゃなくて」➾「そうではなく」
「(文頭の)なので」➾「だから」
など、口語調の表記にならないように注意しましょう。
 
小学校の「卒業文集」の書き方は、こちらです(^o^)♪

  ↓