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こんにちは、このかです。
 
 
大人になると、趣味でなければ俳句を作ることはあまりないですよね。でも、学校では、国語の授業で作ることがあります。私も小学生のときも中学生のときも、作った記憶がありますよ。
 
 
「俳句」のルールで押さえるべきは、この2つです。
 
1.「5・7・5」の17音で作る
2.必ず1つ季語を使う

 
たった2つですが、かなり制約されてしまいます。
でも大丈夫、作る順番が分かれば、コツをつかめますよ。
 
 
俳句の成り立ち、川柳とのちがいが気になった方は、こちらをどうぞ♪
      ↓


 
では、実際に俳句を作ってみましょう。
 
 

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まずは気軽に作ってみよう

 

 
ルール:「5・7・5」17音で季語を一つ入れる。
 
 
夏休みの宿題の場合は、できれば「夏の季語」を使いましょうね。
 
 
「季語」は「旧暦の季節」で考えるので、今の私たちの感覚では、少し季節より早めに感じますよ。
 
 
例えば、「七夕」「天の川」など7月の季語は「秋」になります。
季語は「歳時記」という本にのっていますよ。
 
 
俳句を趣味にする場合、これだけは必ず必要なのです。でも、わざわざ買いに行かなくても、今はある程度なら、ネットで無料で調べられますよ。
 
 
「夏の季語の例」を、一部ですが、この記事のいちばん下に書いておきますね。

 
 

(1)「5・7・5」とは?

 

 
「音」の数の数え方は簡単です。そのまま「ひらがなの数」のことですよ。
 
 
でも、小さな「ゃ」「ゅ」「ょ」や、カタカナの「ー」など、ちょっと戸惑うものあります。
 
 
例を挙げると、「でんしゃ」は「で・ん・しゃ」と「3音」
「サッカー」は「サッ・カ・ー」と「3音」になりますよ。
 
 
また、俳句には「字余り」「字足らず」という技法があります。
 
 
俳句作りに慣れている人が、全体の印象を考えて、わざと1文字増やしたり減らしたりする技のことです。
 
 
「6文字」や「8文字」という字余りになっても、ルール違反ではありません。 ですから、そんなに気にしなくてよいですよ。

 
 

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(2)題材を決める


「季語」はもともとは「時候のあいさつ」だったのです。ですから、その季節を表す代表的な言葉を使うと、しっくりきますよ。
 
 
夏休みのイベントや日常の一コマも「季語」になるので、まずは何を題材にするか決めましょう。
 
 
【例】
<イベント>
●夏休みに旅行に行ったこと
●プール(海水浴)へ行ったこと
●花火大会に行ったこと
<日常のこと>
●友達と虫取りをしたこと
●昨日食べたスイカがおいしかったこと
●飼い犬とたくさん遊んだこと

 
 

(3)まず、どこかに文字をあてはめてみる


●「夏休み 〇〇〇〇〇〇〇 〇〇〇〇〇」
●「〇〇〇〇〇 〇〇〇〇〇〇〇 カブトムシ」
●「〇〇〇〇〇 せんこう花火 〇〇〇〇〇」
●「セミの声 〇〇〇〇〇〇〇 〇〇〇〇〇」
 
などと、まず「形」から入るのも1つの方法ですよ。

 
 

(4)「動き」か「思ったこと」を1つ入れる

 

思いついたことを、とりあえず文字にして書いてみましょう。
 
 
適当に私が思いついたことを書いておきます。
 
「ひまわりが たくさん咲いて きれいだった」
「夏休み プールに行って 楽しかった」
「朝顔の 双葉が出た うれしいな」

 
などです。こんなに適当でもOKですよ。

 
 

(5)「推敲(すいこう)」する

思いついたことをいくつか書き出すと、その後でそれを俳句らしい形になるように、考え直すことが大切です。それを「推敲」といいます。
 
 
上の三つの句だったら、例えば
 
「ひまわりの あふれる笑顔 胸いっぱい」
「夏休み プールバシャバシャ 楽しいな」
「朝顔の のぞく双葉に 花はいつ」
(←「朝顔」は「秋」の季語)
 
こんな感じでいろいろな言葉を変えて考えますよ。

 
 

おわりに

 

 

小学生の「俳句」は、思ったことを「5・7・5」のリズムにのせるだけで、充分だと思います。
 
 
無邪気で明るい俳句を詠む子が多いので、上記の一番下の句のようなふんわりした気持ちや、夏が終わる切なさを詠んだ句を作ると、個性的になりますよ。
 
 
中学高校生の修学旅行俳句「京都奈良編」はこちらです(^^)♪
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<夏の季語>
●時候・自然を表すもの
夏の朝・夏の夕・夏の夜・夏の空・夏の雲・夏の海・夏の山・夏の月・夏の雨・秋近し
●夏のイベント
キャンプ・プール・海水浴・登山・林間学校・花火大会
●生活用品
扇風機・風鈴・蚊取り線香・花火・浴衣・うちわ
●食べ物・飲み物
ソーダ水・サイダー・アイスクリーム(氷菓)・かき氷・白玉・バナナ・
スイカ・メロン
●生き物
夏の虫・蚊・てんとう虫・ホタル・カブトムシ・クモ・カタツムリ・金魚・アオガエル・ホトトギス・セミ
●植物
ヒマワリ・ユリの花・カキツバタ・アヤメ・スイレン・キュウリ・ナス・
トマト

 
 
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俳句のルールをさらっとしっかり押さえたい初心者におすすめです。中学生以上向けです。

 

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歳時記は、こちらが読みやすくて量もちょうどよいです。調べもの用の書籍はすぐに手に取れる手軽さが必要なので、私は電子書籍(Kindle)をスマホに入れてます。
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