この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

先週のいけばなのおけいこの花材は、でした。
他の社中さんは、栗薄(ススキ)などをいけていました。
もう、すっかり秋ですね。

桔梗が花材に出ると、先生は毎年のように「秋の七草」をホワイトボードに書きます。
でも、みんななかなか覚えられません。

スポンサーリンク

秋の七草の由来


秋の七草の由来は、奈良時代に山上憶良が万葉集に選んだ2首の歌だといわれています。

「秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種(ななくさ)の花」
「萩が花 尾花葛花 なでしこの花 女郎花 また 藤袴 朝顔の花」(山上憶良)


桔梗(キキョウ)薄(ススキ)女郎花(オミナエシ)撫子(ナデシコ)
藤袴(フジバカマ)葛(クズ)萩(ハギ)


どれも夏から秋にかけて、野に咲く草花ですね。
この中で、花材によく使われるのは、
桔梗(キキョウ)薄(ススキ)です。

桔梗(キキョウ)


夏の花なので浴衣に描かれることが多いです。
すっきりした濃い紫の花なので涼しさを感じる花材です。
いけばなの花材に よく選ばれます。


薄(ススキ)


尾花というのが薄(ススキ)のことです。
草が茂っている状態を薄と呼び、ふさふさと穂が出たら、
その状態を動物のしっぽ(尾)に見立てて尾花と呼びました。
薄はすくすく育つという意味です。

女郎花(オミナエシ)


別名「粟花」といいます。
漢方薬に使われます。
粟のような小さい黄色の花を咲かせるのが「女郎花」です。
白い花を咲かせるのは「男郎花」と言います。

撫子(ナデシコ)


日本女性を表現する「大和撫子」は、この花からきています。
思わず撫でてしまいたいほどかわいらしい花という意味です。


スポンサーリンク
藤袴(フジバカマ)

hujibaka
別名「蘭草」「香水蘭」といいます。
平安貴族たちは、この花の強い芳香を使って匂い袋を作っていました。


葛(クズ)

kuzu
根から採取したでんぷんが葛粉になります。
漢方薬の葛根(かっこん)は、この根を乾燥させたものです。
 

萩(ハギ)

hagi
秋を代表する花です。
根はめまい・のぼせに効く漢方薬になります。
彼岸に食べる「おはぎ」は、萩に由来します。

秋の七草の覚え方

よく知られてる覚え方は、順番に頭文字をとって覚えるものです。

女郎花(オミナエシ)薄(ススキ)桔梗(キキョウ)撫子(ナデシコ)
藤袴(フジバカマ)葛(クズ)萩(ハギ)


~オ・ス・キ・ナ・イ・ロ・ハ~
「お好きな色は」です。

他にもありますが、私はこのごろ合わせが一番しっくりきます。

朝顔が桔梗だった?

実は、山上憶良が読んだ歌は、桔梗ではなく「朝顔」と表されています。

しかし、ここで読まれた「朝顔」は、今、私たちが指す「朝顔」とは異なると考えられています。
なぜなら、「朝顔」は、平安時代に大陸から入ってきたと考えられているからです。

それでは、奈良時代に憶良が読んだ花はなんだったのでしょう。
長い間、学者の間でも意見が分かれていましたが、
現在は「桔梗」ということで落ち着いたようです。

春の七草との違い

春の七草秋の七草の大きな違いは、春の七草が1月7日に七草粥として食べるのに対し、
秋の七草は「見て楽しむもの」、つまり観賞用というところです。

だから、花材としてよく見かけるのですね。

スポンサーリンク