この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。
大人の脳にとって、脳を休ませる瞑想はいろいろなメリットがあります。
瞑想は子供にとってもよいものなのでしょうか。
実は、瞑想と子供の脳についての研究は、大人の脳に比べると研究は進んでいません。
しかし、「マインドフルネス」が、子供たちにとっても有効を示すいくつかの調査結果が示されています。
今回は、子供が瞑想をする方法とその効果について、お話しします。
子供でもできる瞑想の方法
子供の脳は、まだ発達途中にあります。
ですから、大人に比べると、外的な影響や心理的な不安が、脳の発達に影響を与えやすいといえます。
瞑想をするときは、精神を自分に集中して雑念を追い払い、外部からの刺激をチャットダウンする必要があります。
大人でも、脳型の人はすぐにできないことが多く、何度も繰り返すことで慣れていきます。子供にとっては、もっと難しいものでしょう。
ですから、子供のための瞑想は、なによりも簡単にできることから始めるのがポイントとなります。
1日1分から!
始めは1日1分だけでもよいので、目を閉じて「呼吸を意識する」ように心を落ち着けます。無理強いしたり、気負わせたりするのはよくありません。
子供が、あまり長い時間集中できないのは当然です。
ほんの少しの時間でよいので、毎日繰り返すようにします。
繰り返すことで習慣化し、だんだんと集中力が続くようになります。
寝る直前に行う
子供の場合、もっとも心が落ち着くのは寝る前です。
小さい子供の場合、寝かしつけるときに、母親が背中をさすったり添い寝をする時間がありますね。
また、小学校低学年ぐらいまでは、寝る前に本の読み聞かせをする人も多いでしょう。
その後に、一緒に目を閉じて、呼吸に集中するように言葉で促します。
子供さんは、そのまま寝落ちしてもOKですよ。(*’▽’)
子供の瞑想の効果
瞑想をすると、ストレスを解消したりや病気を軽減することができます。
↓ ↓ ↓
大人にとって、心身によい影響があることは、すでに研究されていますが、子供にとっても同じような効果が期待されています。
つまり、瞑想をすることで、集中力がつく、記憶力が上がる、免疫力が上がるなどの効果が期待できるのです。
出席率・成績の向上
アメリカ・メリーランド州のある小学校で、いたずらや悪いことをした子供に行っていた「居残り指導」を「瞑想」に変えたら、子供たちの行いが良くなって、出席率が上がったという結果報告があります。
これと同じような結果は、他にもいくつかの事例で確認されています。
この調査から、学校で取り組む瞑想は、生徒の出席率の向上と学力向上をもたらす可能性が大きいと分かります。
ただ、こうした調査結果をより深く理解するためには、今後さらなる研究が必要と思われます。
メンタルヘルスの改善
大人と同じく、子供も、瞑想によって「精神の健康状態」が全般的に改善することが分かっています。
放課後に行うヨガと瞑想のクラスに参加することで、子どもたちの幸福感が増し、リラックスできるようになったとの研究結果もあります。
ヨガについては、この他にも、子どもが体育の授業だけに参加していた場合に比べて、不安やうつの改善、疲労感の軽減がみられるといわれます。
この分野は、未だ研究途中なので、これからどんどん解明されていくでしょう。
社会性・情緒面の発達
瞑想やヨガを取り入れると、子供たちの共感力が高まり、親切心が養われます。
情緒面で落ち着くので、トラブルが起こったときに、すぐにキレたり興奮することなく、冷静に対処できるようになるのです。
学童期にこういう態度をとれると、社会性の発達や人間関係の構築に非常に役立ち、自分に自信がつきます。
おわりに
多動傾向にある子供や問題行動の多い子供を対象にした瞑想・マインドフルが有効であることは、すでに確認されています。
研究が始まってまだ間もないので、今後が楽しみですね。(^^)