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盆栽は、梅雨時から夏にかけて「虫」がつきやすいです。
 
 
植物なので仕方がないのですが、ベランダでもマンションの低層階なら登って来るそうですよ。
 
 
無農薬が理想といえば理想ですが、背に腹は代えられません。
 
 
せっかくの盆栽が虫だらけになっては、
・・・・・・・キモチワルイです。(*´Д`)
 
 
害虫は、キモイ虫が多いのです。
(虫好きさん、ごめんなさい。)
 
 
今回は、桜盆栽につきやすい虫と害虫対策について、お話しします。

 
 

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桜盆栽につきやすい害虫

 
盆栽は鉢植えですので、基本的に地植えの「桜」より虫はつきにくいです。
 
 
公園や学校の桜の木には、葉桜になるとよく「毛虫」がいますね
桜盆栽の場合、そういうのは、少ないのです。
 
 
でも、梅雨時などに他の害虫が大量発生することがあるので、注意が必要です。

 
 

1.ハダニ

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ハダニの被害

 
ハダニは、葉の裏に寄生して汁を吸います。
 
ですから、葉の表面から見ると、吸われた部分の葉緑素が抜けて、針先でつついたような白い小斑点が見られるようになります。
 
 
被害がひどくなると、白いカスリ状に見えます。進行すると、どんどん葉色が悪くなり、美観が損なわれてしまいます。
 
 
また、ハダニはクモの仲間なので、クモと同様に糸を出します。1つの場所での寄生数が多くなり過ぎると、自分の糸を風にのせて移動します。

 
 

ハダニの予防・駆除

 
ハダニは、水に弱いので、定期的に葉の裏まで散水すると寄生している数を減らすことができます。
雨の当たらない蒸した場所に置いている場合は、注意が必要です。
 
ハダニ駆除の専門薬で退治するのが一番です。
「テルスタースプレー」などが効果的です。

 
 

 
⇒★消毒:テルスタースプレー(殺虫剤)
 
 

2.カイガラムシ

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カイガラムシの被害

 
丸い小さな貝殻のような形をしている虫で、枝や幹にくっつきます。
成虫になると硬い殻におおわれるので、カイガラムシとよばれます。
 
 
カイガラムシのメスの成虫は、植物の汁を吸うため、その生育を妨げます。
また、新しい枝や葉の成長も阻まれます。被害が進行すると、株が弱って枯れてしまうこともあります。
 
 
もう一つ、厄介な問題があります。カイガラムシの排泄物の甘い匂いに引き寄せられて、別の虫や菌が寄ってくるのです。
 
 
特に「すす病」を引き起こす「すす病菌」が匂いにつられて寄ってきます。
「すす病」感染のほとんどの原因は、このカイガラムシです。
 
「すす病」にかかった植物は、葉っぱの表面にすすがかかったような灰色の模様が現れます。

 
 

カイガラムシの予防・駆除

 
カイガラムシは、1年を通して風通しの悪い場所で発生します。5~7月は、カイガラムシの繁殖期なので、特に予防しましょう。
 
 
風通しをよくするのが大切なので、定期的に適切な剪定をし、農薬を散布します。
「マシン油乳剤」を、1~2月頃に数回散布するのを、おすすめします。
 
 
ついてしまったカイガラムシの除去法は、幼虫時と成長時とで異なります。
 
 
「殻」を作る前の幼虫時は殺虫剤を使い、「殻」ができた後は手作業で取り除きます。幼虫時に散布する薬剤は、「スミチオン」「マラソン」などです。
 
 
成虫になると、硬い殻におおわれるので薬を吹き付けても効き目がありません。
ですから、ブラシでゴシゴシこすりとるしかないのです。
 
 
気持ち悪すぎ、やりたくない作業です。( ;∀;)
 
 
専用の殺虫剤もあるようです。↓

 
 

 
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3.アブラムシ

 
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アブラムシの被害

 
アブラムシもたいへん種類の多い害虫です。
 
大きさや形など、見た目の違うアブラムシがたくさんいます。黒いのからきれいな黄色のものなど、形も小さなクモ(6本葦足ですが)のようなものなど様々なのです。
 
 
アブラムシは葉の裏側につくことが多いですよ。
 
 
その発見法は、昔からよく言われている「蟻を探せ!」なのです。なぜなら蟻は、アブラムシの排泄物が大好きなので、よく一緒にいるからです。
 
 
アブラムシは、蟻が一緒にいることで、テントウムシなどの捕食者から守られます。
 
 
いわゆる「共生」ですね。
 
 
盆栽の枝に蟻が何匹も這い登る場合、その行先をチェックしてください。アブラムシが、いるかもしれませんよ。
 
 
アブラムシも、植物の汁を吸うので、木が弱ってきます。ウイルス病を媒介することもあります。
 
 
また、排泄物の上に「すす病」が繁殖することもあります。

 

アブラムシの予防・駆除

 
アブラムシには、多くの薬剤が効きます。
 
約1~2カ月程度効果が続く「ベストガード粒剤」や「モスピラン粒剤」などの薬が効果的です。
他の害虫もまとめて退治したい場合は、「オルトラン類」をおすすめします。

 

おわりに


「オルトラン」は、ハダニ、アブラムシ、カイガラムシの幼虫、すべてに効きます。
 
園芸をする人には、おなじみの殺虫剤ですね。
 
選ぶのに迷ったら、まずはこちらをおすすめします。(´・ω・)

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⇒★消毒:オルトランDX(殺虫剤) 200g

 
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