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こんにちは、このかです。
 
 
私たちは、大事な何かを行うとき、うまくいくようにと「げん担ぎ」をすることがありますね。それと同じような言葉で、外来語の「ジンクス」という言葉があります。
 
 
なんだか「げん担ぎ」よりかっこよく感じますね。
 
 
この2つの言葉、あなたはしっかり使い分けできますか?

 
 

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「ジンクス」は縁起の悪いもの

 

 
あなたは、何か「ジンクス」を持っているでしょうか?
ジンクスというのは、何かをするときに、そのことをすると悪いことが起こるというものです。また、広い意味では、、因縁があると思われる事柄のことを指します。
 
 
そもそも、「ジンクス」の語源は、英語の「jinx」です。
もともと「縁起の悪い物事」を意味する英語だったんですね。
 
 
ですから、「ジンクス」というのは、「その行為をすると悪いことが起こる」という慣用表現になるのですね。
 
 
でも、日本人は、これを「げん担ぎ」と同じような意味で使う場合があります。但し書きで、そういう使い方を認めている国語辞典もあるのです。外来語の使い方は、適当になりやすいですね。いい加減なものです。
 
 
でも、厳格なメディアでは、ジンクスをげん担ぎと同じ「縁起の良い意味」で使うのを禁止していますよ。
 
 
正しい用法は、あくまで「それをしたら悪いことが起こるというジンクスがある」という使い方になるのです。(良いことが起こるとはならない)

 
 

「験(げん)担ぎ」は縁起がよくなる

 

 
では、げん担ぎは、どうでしょう?
験(げん)担ぎは、「験(げん)を担ぐ」と同義語です。
 
 
この言葉は、ある物事をするとき、前にしたときによい結果が出たので、そのときと同じことを繰り返し行うことで吉兆を呼び込もうとすることをいいます。
 
 
つまり、げんを担ぐということは、「これをすると物事が好転する」と思われることなので、先程の「ジンクス」とは反対の意味なのです。
 
 
また、辞書的には、「良い兆候なのか悪い兆候なのかおしはかること、縁起を気にすること」とありますよ。
 
 
この「験(げん)」という言葉の語源は何でしょう?
 
 
実はこれは「縁起担ぎ」と同じものだったと言われています。「縁起担ぎの」「縁起」をさかさま言葉にすると「起縁(ぎえん)」となりますね。
その「ぎえん」という言葉が「げん」に変わったといわれるのです。
 
 
ちなみに、「担ぐ」には「気にする」という意味があります。縁起を気にして、前に良かった時と同じことをして吉兆を呼び込むということなんですね。
 
 
「良いことが起こったときと同じことを繰り返す」という行為の根底には、仏教の因果応報の考え方があります。
 
 
原因結果は、西洋の考えでは、「結果」から「原因」を特定していきますが、東洋哲学では、「原因」が「結果」を決定づけると考えるのです。
 
 
西洋的な考え方では、これはおかしいので、「因果関係の逆転」、また、少し難しい言葉で「前後即因果の誤謬」などといわれますよ。
 
 
でも、呪術や陰陽道は、この考え方で成り立ってきたものなのです。

 
 

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おわりに


「ジンクス」「げん担ぎ」の言葉の使い方について、まとめておきます。
 
 
★「ジンクス」は「それをすると悪いことが起こる」という慣用表現
 
★「げん担ぎ」は「良いことが起こったときと同じことを繰り返して縁起を担ぐ」こと

 
 
一見、似ているようですが、使い方は反対の場合なのです。
 
 
外来語は、使われ方があいまいになることが多いので、きちんとしたい人は気をつけましょう。