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『日本書紀』は、『古事記』とあわせて「記紀(きき)」ともよばれる日本で最も古い歴史書の一つです。
完成が『古事記』のほうが8年早いので、『古事記』が日本最古の歴史書となります。

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2つの歴史書は、完成時期も編集を命じた人も同じなので、違いが分かりにくいですね。
今回は『日本書紀』ついてお話しします。

日本書紀とは

『日本書紀』は『日本紀(にほんぎ)』ともよばれます。
日本で最も古い公式な歴史書です。

成立

天武天皇の勅命により編纂されます。
後に、息子の舎人親王が責任編集者となり、少なくとも数人の手が加わったと考えられています。
『古事記』編集者の太安万侶(おおのやすまろ)も編者の1人
完成は720年です。
 
39年の歳月をかけた、大掛かりな国家事業でした。

文体

純粋な漢文体で、編年体で書かれています。
つまり、中国の文字で、年代別に出来事をつづる書き方です。
ただし、歌は万葉仮名で表記された和文体で書かれています。
 
※「一書曰(あるふみにいわく)」と、多数の異伝を列挙しているところが、大きな特徴の1つです。

内容

全部で30巻。それに系図が1巻あったとされます。
 
日本神話が書かれているのは、1,2巻のみです。
3巻からは神武天皇以降の歴史になります。
この3巻から30巻までが、編年体でかかれています。
 
歴代天皇の即位までの経過・在位中の事績・御陵などが、記録されています。
 
また、伝説や説話、諸氏に伝えられる資料、地方の物語や地名伝説の記録、朝廷の公的な記録、個人が編成した私的な記録、寺院の縁起、百済、中国から渡来した資料など、内容は多岐に渡ります。
 
様々な角度から考察した相対的な資料としても、高く評価されます。

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目的

「壬申の乱」という内乱を終わらせた天武天皇が、天皇を中心とした中央集権国家を確立するために作らせたものです。天皇の正当性を理論的に証明するために編纂されました。
 
漢文の編年体で書かれていることから、海外を強く意識して書かれているのは明白です。
 
つまり、中国など近隣国家を意識して、日本国を治めているのは天皇で、その天皇の歴史がここにあると知らしめるために作られたものです。
日本最初の官選の歴史書ということです。

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評価

『日本書紀』は、史料を重視して客観的・相対的に記述しようという編者の姿勢がうかがえます。そのため、古代史研究の史料として、価値が高いです。
 
また、その後の時代に成立した漢文体・編年体の歴史書「六国史」の先駆けとなりました。
 
六国史とは、奈良時代初めから平安時代前期に編纂された6つの勅撰の歴史書のことです。
いずれも漢文で書かれ、編年体でまとめれています。
 
※六国紀
『日本書紀』
『続日本紀』
『日本後紀』
『続日本後紀』
『日本文徳天皇実録』
『日本三大実録』

おわりに

『古事記』と『日本書紀』は、同じ時期に編纂された歴史書ですが、いろいろ違いがあると分かります。
 
いずれにせよ、このとき1つの「国家」として、日本が確立しようとしていたということですね。(´・ω・)

 

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