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前回、この世界のはじまりと神様たちの中からイザナギ・イザナミペアが「葦原中つ国」を治めるよう指令を受けて、この地上に降り立ったお話をお伝えしました。
 
 
世界は「混沌」からはじまった※イザナギ・イザナミ以前
 
 
イザナギとイザナミはオノコロ島という島を作ってそこに立派なマイホームを建てます。
 
 
今回はその後のお話です。

 
 

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はじめは失敗の連続だった「国生み」

 

 
新しいことに挑戦すると、失敗はつきものです。失敗してもめげずにトライ&エラーを繰り返すことで、だんだんうまくいきます。
 
 
イザナギとイザナミの「出産」もそんな初めての挑戦でした。
 
 
あるとき、イザナギがイザナミに言いました。
 
 
「そなたの体は、どのようになっているのだ? 実は私の体には余っている部分があるのだが……」
 
 
「まあ、私の体には足りない部分があります」
 
 
「それじゃあ、どうだろう。私の余った部分でそなたの足りない部分をふさいで、国を生もうではないか」
 
 
妙な言い回しですが、要するにプロポーズみたいな感じ……?
 
 
そういうことで、2人は出会いのシーンから演じることにしました。(なぜそこから始めるのか意味がわかりませんが)

 
 

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◆「出会いのシーン」からやり直しプロポーズ

 

 
宮殿にあるとても太い柱の周りを、イザナギは右回りにイザナミは左回りに回ることにしました。そして、出会ったところで「運命の出会いシーン」を演じます。
 
 
今更なにゆえにという感じですが・・・
 
 
まずはイザナミが言いました。
 
 
「まあなんというステキな殿方でしょう♥」
 
 
イザナギが応えます。
 
 
「こんな美しい乙女は見たことがない!」
 
 
そうして、2人は始めの子(?)を出産しました。

 
 

◆2度の出産は失敗作だった

 

 
晴れて結ばれた2人でしたが、はじめに生まれた子供は手足がなくにょろにょろした不気味な物体でした。
 
 
イザナミはその姿にショックを受け、こんな子は認められないと海に流してしまいます。
 
 
その子は「蛯子(ヒルコ)」と呼ばれ、後に兵庫県の西宮付近まで流され、なんと恵比寿神(えびす神)になりました。
 
 
あの七福神の一柱ですよ。七福神の中で恵比寿神だけは日本の神様です。
 
 
鯛(たい)を抱える姿でよく描かれるのは、海に流されたところからはじめは漁業の神様だったからです。(のちに商売全体の繁盛の神になりました)
 
 
えべっさんと戎神社の記事はこちらにもあります。いろいろおもしろいです。
 ↓
七福神で日本唯一の神「恵比寿神」の伝説
三大ゑびす神社の「十日戎」とは
 
 
きっと、次はよい子が生まれると信じて、2人はもう一度子作りしました。
 
 
でも、次に生まれた子は泡のような形をした物体で、イザナギ・イザナミはその子も認めることはできませんでした。

 
 

◆ 天の神さまにアドバイスをもらい大成功

 

 
「なぜ成功しないのかしら」
 
 
悲嘆にくれるイザナミをなぐさめようと、イザナギは天(高天原)の神様に助言をしてもらおうと提案します。
 
 
2人の子作りの仕方を聞いた神さまは・・・
 
 
「女のほうから声をかけたのがよくないのだ。男から誘いをかけてみよ。」
 
 
「え、えー? そうだったんですか? とりあえずもう一度やり直します!」
 
 
ということで、2人は再び太い柱の周りをそれぞれ反対側から回って、出会ったときイザナギから声をかけてみました。
 
 
イザナギ「なんと美しい乙女だろう!」
 
 
イザナミ「まあ、こんなステキな殿方、見たことないわ!」
 
 
そうして、2人の間に待望の子が誕生しました。
 
 
それが、「淡路穂狭別島(あわじのほのさわけのしま)」。
 
 
つまり、淡路島でした。

 
 

国生み」で日本の「国土」完成

 

 
淡路島の出産に成功したイザナギ・イザナミは、その後も次々と島を生みました。
 
 
8つの島を生み終えたところで、日本の(おおまかな)国土の完成です。
 
 
順番を簡単に書くと・・・
 
 
淡路島
 ↓
四国
 ↓
隠岐諸島
 ↓
九州(筑紫島)
 ↓
壱岐島(伊伎島)
 ↓
対馬(津島)
 ↓
佐渡島
 ↓
本州

 
 
こうして、この8つの島を生み終えたイザナギ・イザナミは、これらの島々を「大八島国(おおやしまぐに)」と呼びました。
 
 
これが「古事記」による日本列島誕生です。
 
 
ちなみに、本州の名称は「古事記」では「大倭豊秋津島」(おおやまととよあきつしま)、「日本書紀」では「大日本豊秋津洲」(おおやまととよあきつしま)となっています。
 
 
「秋津島(あきつしま)」が万葉集などで「大和国」の枕詞として使われる由来がこれですよ。
 
 
さて、国土が完成した後、2人は次に「神生み」に取りかかりました。
 
 
こうして、いろいろな神様が誕生することになります。
 
 
次回は、イザナギ・イザナミの「国生み」とイザナギの「黄泉の国めぐり」についてお伝えします。

 
 

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