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こんにちは、このかです。
 
 
今週は、関西地方は、ずーっと雨だったのですが、今日は朝から快晴です。でも、寒いです。京都の南禅寺近くにある老舗料亭【瓢亭】別館に、「朝粥」を食べに行きました。
 
 
一度行ってみたいとずっと言ってた谷崎オタク娘と一緒です。

 
 

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【瓢亭】って?谷崎潤一郎も愛した老舗料亭です

 

「瓢亭・本店」

 
瓢亭は、約400年前に、南禅寺の門前茶屋として開業したお店です。創業は室町時代です。
 
 
お茶屋だったのが料理屋に変わり、明治時代には、新政府の元勲や文人、茶人たちに愛される料亭として、広く名を知られるようになりました。

 
「瓢亭・本店」

 
今は、「本店」「別館」という区分があり、「別館」のほうは新しい建物でテーブル席、「本店」よりリーズナブルに「朝がゆ」をいただけます
 
 
「本店」のほうには、「くずや」「探泉亭」という茶室があり、琵琶湖疎水から水を巡らせている清流が流れています。
 
 
私たちが行ったのは「別館」なのですが、谷崎潤一郎は、瓢亭で食べるときは、いつも「くずや」を希望したそうですよ。
 
 
『細雪』の中にも、こんな記述があります。

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で、土曜日の午後から出かけて、南禅寺の瓢亭で早めに夜食をしたため、これも毎年欠かしたことのない都踊を見物してから帰りに祇園の夜桜を見、その晩は麩屋町の旅館に泊って、明くる日嵯峨から嵐山へ行き、中の島の掛茶屋あたりで持って来た弁当の折を開き、午後には市中に戻って来て、平安神官の神苑の花を見る。
 
【出典元:『細雪』】

 
相変わらず、一文が長いですね。これ、わざとそうしてるんです。
 
 
さらっと書かれた一文ですが、京都の方ならお分かりでしょう、何ちゅう贅沢なっ!
 
谷崎は、他にも「吉兆」や「菊水」などにばんばん通う食通として知られます。
 
夢の印税生活をしていた谷崎だからこそできたことですが、これを太平洋戦争中に書いていたんだから、そりゃあ、軍に脅されるわいって感じです。
 
 
「麩屋町の旅館」というのは、「柊屋」「俵屋」ですよ。どちらも老舗高級旅館です。
 
 
平安神宮の桜は、確かに雅(みやび)で素敵です。今年のお花見は、ここに行きたいなと思っているところです。

 
 

瓢亭・別館の「朝がゆ」いただきます!

 

 
こちらが「別館」の玄関(入口)です。
 

 

 
玄関を入ったところで、カエルのお出迎え。かわいいです。
 
 

 
結構なお値段(4,500円)とボリュームなので、朝ごはんではなくブランチにしようと、10時に予約しました。
 
私たちは、3組目だったのですが、入り口近くに人がいなかったので、写真撮れました。「別館」は、普通の新しい和風建築でしょ。

 

まずは、おしぼりと梅昆布茶から・・・
 

 
瓢箪型の重箱に名物・瓢亭玉子です。
 

 
上の段は、野菜とお揚げの和え物で、からしが効いていて、白みそのお味がしっかりしていました。箸休めですね。
 

真ん中の段は、白身魚の蒸し物ともずくです。
 
柚子の香りが効いていて、もずくとも相性がよく、美味しかったです。

 

 
下の段は、湯葉(ゆば)、さやえんどう、桜の形の生麩などの炊き合わせでした。
 
かぶの真ん中に鰻が入っているのは、食感の違いが楽しめますし、生麩は食べたことのないもちもち食感でした。どれも、丁寧に作られています。
 
私は、京都で湯葉を食べて美味しいと思ったことがなかったんですが(いつもどこが美味しいのかわからんと言っていた)、はじめて美味しいと感じました。
 
要するに、出汁の問題だったんですね。瓢亭のお料理は出汁が美味しいのです。

 

    ↑
全部並べてみました。
 
瓢亭玉子の手前にあるのは、押し寿司でしたよ。そして、菜の花の和え物。季節感があって素敵です。

 

 
少し時間がたったところで、湯豆腐が運ばれました。
 
これまで冷たいお料理ばかりだったので、温かくてうれしいです。お出汁がしっかり感じられるのに、とってもやさしいお味でした。

 

窓の外には、中庭があり、そこに琵琶湖疎水から引いた池があります。
 
鯉が数匹泳いでいました。

 

ほとんど食べ終わりそうな頃に、ついに「おかゆ」が登場~!
 

お茶碗をひっくり返すと、中にお漬物のお皿があります。
 

 
おつゆをかけていただきます。おつゆは吉野葛のあんなので、かなりとろみがあります。かつおのお出汁がほんのり感じられて美味しかったです。
 
おかゆは、とてもやわらかいのにお米の形がきちんと残っていて、絶妙な火加減で焚き上げられてるとわかります。
 
結構たくさん入っていたので、私たちは、お腹いっぱいになりました。でも、意外と低カロリーですよ。それに、全部、体にやさしいお料理でした。
 
全体の感想は、行ってよかった、かなり満足です!和食は、お出汁が決めてなのだと、はっきり分かりましたよ。
 
そして、「本店」に行ってみたくなりました。
 
「本店」はお昼で23,000円からと、庶民には敷居が高くて行けません。(‘Д’)
 
でも、夏の間(7~8月)だけ、「本店」も6,000円で朝がゆを食べられるそうなので、チャンスがあればうかがいます!

 

最寄り駅「蹴上」には琵琶湖疎水の名残が!

 

瓢亭は、蹴上(けあげ)駅から歩いて10分程のところにあります。もともと南禅寺のお茶屋さんだったので、南禅寺からも近いです。
 
そして、この辺りには、琵琶湖疎水の跡が、いくつか残っています。

 

 
蹴上(けあげ)駅の近くにある「ねじりまんぼ」(蹴上トンネル)。
 
けったいな名前ですね。短いトンネルになっているのですが、このトンネル、入ってみると中の壁が、らせん状にねじれているんです。
 
それで、ねじりまんぼ。(´・ω・)
 
古いレンガ造りがいい味を出しています。
 
もう少し、南禅寺のほうに歩くと、「古代ローマの水道橋ですか?」と言いたくなる(←言い過ぎ「水路閣」があります。
 
琵琶湖の水を京都に引くための水路なのですが、とっても荘厳な洋風の造りなので、観光名所になってます。
 
私たちは、もう何度か行ってるし、今日はかなり寒かったので、そこまで行きませんでした。

 

 
蹴上インクラインです。
 
今日は、3月23日、桜のつぼみが今にもはじけそうですよ。
 
あと1週間もしたら、満開になりそうです。3月末ごろから、お花見日和になりますね。
 
そして、その頃には、ここは人だらけになって、こんな写真は撮れないと思います。

 
 

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