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11月は「霜月」、秋から冬に向かう季節です。
紅葉の美しさが、空に映えますね。
 
二十四節気では「立冬」(11月8日頃)から「小雪」(11月22日)です。
「立冬」は冬の気配が現われる時期で、「小雪」は雪がわずかに降り始める頃という意味があります。
 
季節の挨拶にも、そろそろ年末を意識したものが出てきます。

 

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時候の挨拶(ビジネス)


 
こちらは、ビジネス関係など、改まった手紙の時候の挨拶です。
(「~の候」と「~のみぎり」は、どちらも使えます。)

 
● 紅葉の候
 
● 深冷の候
 
● 霜寒の候
 
● 霜秋の候
 
● 暮秋のみぎり
 
● 深秋のみぎり
 
● 晩秋のみぎり
 
● 冬浅し
 
● 小春の候、皆様ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
 
● 向寒の候、貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。

 

親しい人への11月の挨拶


 
親しい人への挨拶は、「時候の言葉」と「相手の安否を気遣う言葉」をセットで表すことが多いです。
 
● うららかな小春日和の続くこのごろ、ご機嫌のほどはいかがですか。
 
● 木枯らし一号が吹くころとなりましたが、皆さまご健勝のことと存じます。
 
● 夜寒身にしむ候を迎え、お体を大事にお過ごしですか。
 
● 日ごと寒さがつのってまいりますが、お元気にお過ごしですか。
 
● 朝夕はかなり冷え込むようになり、秋季が一段と深まっております。いかがお過ごしでしょうか。
 
● 日脚がめっきり短くなり、冬の足音が間近に感じられます。皆様お元気でしょうか。
 
● 朝晩の寒さが体にこたえるころとなりましたが、体調のほうはお変わりございませんですか。
 
● 木の葉舞うこのごろ、行く秋の寂しさをしみじみと感じております。お元気にお過ごしでしょうか。
 
● 菊の花も盛りを過ぎ、いよいよ寒さの到来を感じさせます。皆様いかがお過ごしでしょうか。
 
● 外では木枯らしが吹きすさび、落ち葉が舞い上がっております。お変わりございませんか。

 

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個性的な表現(カジュアル)


 
かなり親しい人へのくだけた表現です。
自分の近況や気づいたことなどを、自由に表しています。

 
● 神社の境内にぎんなんを拾いに行ってきました。さっそく鍋に入れていただこうと思っています。
 
● 小春日和に、落ち葉の積もった公園で愛犬と思う存分戯れてきました。
 
● 酉の市を迎え、商売繁盛を祈ってこられたことと存じます。
 
● 縁側で日向ぼっこをする猫が、いかにも気持ちよさそうに見える季節となりました。
 
● 鍋をつつきながら、熱燗で一杯やるのが楽しみな時期になりましたね。
 
● 今年も冬将軍と対決するときが、やってまいりました。
 
● 早いもので、今年もこたつのお世話になる季節となりました。
 
● すっかり葉を落としたけやきの梢が、暮秋の風に震えています。
 
● 朝の庭に初霜を見かけ、冬に対する緊張感の高まりを覚えました。

 

11月の手紙・末文


 
● 暮秋のみぎり、お風邪を召さぬようお気をつけてお過ごしください。
 
● 年末年始のお休みにお会いできることを、心よりお待ち申し上げます。
 
● 末筆ながら、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
 
● 温かい食卓を囲みながらお会いできる日を、心よりお待ちしております。
 
● 年末は何かと忙しいでしょうけれど、お体に気をつけてお過ごしください。
 
● 冬を向かえる支度でお忙しいことと存じますが、筆を取らせていただきました。
 
● 何かとご多用とは存じますが、くれぐれもご無理などなさらないようご自愛ください。

 

 
 
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