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最近、生け花で「瓶花(へいか)」をいけることが多いです。
 
瓶花は、いわゆる花瓶に花をいけるものなんですが、初心者は花を留めるのがすごく難しく感じるのですよ。
 
背の高い花瓶に枝ものをいけるので、家に持って帰ると置き場にも困ります。
なので、私は家に持ち帰ると、別のいけかたをしています。(*´Д`)
 
「流派より教室と先生の雰囲気!」と思って習うと決めたのですが、今のところ、この小原流のいけかたを、私はとても気に入っています。
 
小原流のよいところは、いけばなの伝統を守りつつ、新しい「型」に挑戦し続けていること!
 
そして、これはいけばな全般にいえることですが、花材に「季節の花」を取り入れるので、季節感を感じられる所が、とてもいいなと思うのです。

 

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小原流の花


 
小原流で習う型は、大きく種類分けすると、このようになります。
 
花意匠➾盛花➾瓶花➾花奏➾その他(琳派調いけばななど)
 
まず、習い始めから師範科終了まで、どのようにステップアップしていくか、
私の場合を紹介したいと思います。
 
関連記事も、ご一緒にどうぞ。(´▽`*)

  ↓↓↓


 

 

花意匠


 
「花意匠」は、もっとも基本の「型」になります。
 
それぞれ、8単位から16単位(1単位=1レッスン)で次のステップに進むという、ステップアップ方式になっていますよ。
 
テキストもそれにそった形になっているので、どのように学習が進んでいくか、よく分かります。

 

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たてるかたち

 

 
「たてるかたち」というのは、1番はじめに習う基本の形です。
 
少ない花数(5本ぐらい)で植物の立ち姿の美しさをメインにしたシンプルな形ですが、私はこのいけかたが一番好きなんです。
 
茎や枝の曲線の美しさが際立ち、いけばならしい「引き算の美」が表現されていると思うからです。

 

かたむけるかたち

 

 
「かたむけるかたち」は、2番目に習う形です。
 
名前どおり、左右どちらかに傾けて横に開いていけます。
花や緑を片側の横方向に長く伸ばし、その曲線の美しさを強調させるいけかたです。
 
左右が不対称なので、「風」を感じるいけかたです。

 

ひらくかたち

 

 
「ひらくかたち」は、左右に大きく伸ばし、前から見ても後ろから見ても見栄えのする
美しいいけかたです。
 
洋風住宅の玄関やテーブルの上に合うので、家に飾りやすいです。

 

ならぶかたち

 

 
「ならぶかたち」は、「たてるかたち」の応用になりますよ。
 
3つの剣山を使っていけるので、花数が割と多くなるんです。
 
横方向に高低差をつけて、並んだ花の美しさを表現するので、ポップでかわいらしい感じになります。
 
高低のつけ方と、左右の花数や種類のリズム、バランスがうまくとれると、とっても軽快でかわいらしくなります。

 

まわるかたち

 
「まわるかたち」は、大きめの円盤の縁にそって、ドーナツ型にいけていきます。
 
完成すると、低く輪っかの形になるので、リースのようですよ。
花数は多めです。
 
私の通っている教室では、まわるかたちより「盛花」を先に学びました。
なので、ちょっと特殊な型なのかなって思っています。
 
私は、まだ1回しかこのいけかたをしていないんですよ。

 

よそおい

2つの花意匠を高低差をつけて組み合わせたいけかたです。
 
円盤の上に花瓶をのせる2段構えのいけかたで、コンビネーションの美しさを魅せます。
 
とってもゴージャスないけかたになります‼
 
先日、教室で二級教授の先輩がいけていました。
私は、まだまだ先になりそうです。(*´Д`)
 
花意匠の始めの4つの型を学ぶと、次は盛花に進みます。
盛花に少し慣れてきたら、瓶花も一緒に(週替わりなどで)習います。

 

まとめ


 
私は師範科1期に、盛花を習い始めました。
 
次のかたちのいけかたにステップアップしても、復習のような形で何度も前に学んだいけかたを練習します。
 
例えば、私は「ならぶかたち」が苦手なので、研究会の前などに続けてその形を教えていただくこともあります。
 
1人1人に合わせて柔軟に対応していただけるので、学びやすいです。
 
私は、今は、瓶花を中心に習っています。
 
いけばなは、一朝一夕には習得できません。
何度も何度も繰り返し数稽古することが必要です。
 
そうしていくうちに、「花」の表情がわかるようになり、少しずつ理解できるようになってくるのだと思います。
 
おもしろいです。(´▽`*)