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日本には、昔から「寝言に返事をしてはいけない」という言い伝えがあります。
 
その理由は、
「寝言を言った人が早死にする」
「寝言を言った人の魂が、元の体に戻れなくなる」
「眠っている人は死んでいるのと同じだから、寝言は死人の言葉だ」

というものです。
 
これは、いわゆる「迷信」です。
でも、なぜずっとこのように言い伝えられてきたのでしょう。
言い伝えには、必ずその根拠があります。
 
今回は、「寝言に返事をしてはいけない理由」についてお話しします。

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迷信の根拠

昔の人は、眠っている人は死んでいる状態と同じと、考えていました。
 
体と魂が離れやすい(幽体離脱しやすい)状態とされていたのです。
ですから、昔の物語では、眠っているときに魂が愛しい人の枕元にとんでいくことがあります。
 
眠っている人は仮死状態なので、そのときに話す言葉(=寝言)は近くにいる霊と会話をしているものと思われていました。
 
つまり、寝言に話しかけることは、霊との会話に割り込むことになるのです。どんな霊と交信しているのかわからないので、邪魔をされて霊が機嫌を損ねると、災いを招く恐れがあると考えられていました。
 
その災いは、眠っている人にふりかかります。
それが、この迷信のいわれです。

2つの眠りの質

 
次に、寝言と眠りの質について、科学的にはどうとらえられているのか、見ていきます。
 
毎日、あなたは何時間ぐらい眠っているでしょう。
管理人は、眠るのが大好きです。
特に、寒い時期は、冬眠したいぐらい。
だから、毎朝、起きるのがつらいです。(´・ω・)
 
ナポレオンやエジソンは、ショートスリーパー、睡眠時間が毎日3~4時間だったと言われます。(ナポレオンは昼寝の達人だったとも伝わりますが。細かく何度も寝るってことでしょうか。)
 
睡眠時間は6~8時間が一般的で、平均6時間以下の人をショートスリーパーと分類します。
 
しかし、これはあくまで統計上のことであって、睡眠時間と睡眠の質とは関係がありません。体質や起きている間の労働時間によるからです。

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レム睡眠

レム睡眠は、浅い眠りです。
 
就寝後すぐやノンレム睡眠の間の2~3時間毎に、10~20分ほど起こります。レム睡眠時は浅い眠りで、身体は深く眠っているのに、脳は活発に動いています。
 
この睡眠のとき、人は起きている間にダメージを受けた体の筋肉を回復させ、脳を動かして記憶の固定をしています。
 
脳が活動しているので、このときに人はよく夢を見、寝言を言います。
また、金縛りにあいやすいのもこの睡眠時です。

ノンレム睡眠

深い眠りで、脳も身体も休んでいる状態です。
 
このとき、人はホルモンを分泌し、ストレスを消去しています。
 
興味深いことに、居眠りのほとんどはノンレム睡眠だといわれます。
居眠りは、熟睡なのですね。
 
質のいい睡眠とは、このノンレム睡眠がしっかり取れていることをいいます。
なぜなら、ノンレム睡眠のときだけ、脳がしっかり休むことができるからです。

2種類の寝言

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むにゃむにゃ寝言

もう一度言いますが、寝言を言うのは脳が活動している浅い眠り、レム睡眠時が多いです。
 
寝言に返事をすると、また返事が返ってくるという、会話が成り立つ笑える寝言はこちらです。
 
レム睡眠中の寝言はストーリー性のあるものが多くておもしろいのですが、話しかけると余計に脳を活動させてしまうので、眠っている人の睡眠の質をますます低下させてしまいます。
 
睡眠の質が悪いと、充分な時間眠っても、スッキリ疲れが取れていない感じがするのでよくないです。

 

はっきりした言葉の寝言

ノンレム睡眠中も、たまに寝言を言うことがあります。
 
このときの寝言は、はっきりとした言葉を発する寝言です。
聞いた人が思わずふき出すような寝言は、こちらが多いです。
 
本人は、脳もぐっすり休んでいるので、まったく意識がありません。
ノンレム睡眠中の寝言は、見ている夢の内容とほとんど関係ないといわれます。
 
寝言に返事をしてもほとんど反応はありませんし、目が覚めたとき本人は覚えていません。

おわりに

「寝言に返事をしてはいけない」の科学的な根拠は、確かにあるようです。
しかし、あまりおもしろくない睡眠のメカニズムの話になってしまいました。
 
眠っている人が半分「あの世」にいると思っていた、昔の人のオカルト的発想のほうが、おもしろいですね。(´▽`*)

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