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「小倉百人一首」の1~20番の記事を集めました。
始めのほうなので、まだ覚えやすいほうでしょうか。
広く知られた人が多いです。
個人的には1,2,7,9,12,17番がおすすめです。

(完全に好みなだけですが。^^;)

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1~7番の歌人は「飛鳥・奈良時代」の人で「万葉集」にたくさん歌が載せられている人です。恋の歌が好きな藤原定家ですが、ここからはすべて自然を詠んだ歌を選んでいます。

8~20番は平安初期の歌人たちです。
794年の桓武天皇の平安京遷都以降、徐々に政権が安定してくる時代に宮廷に仕えた人々の歌になります。
平安初期は、「漢詩かぶれ」といえるほど白居易(はくきょい)など中国の詩人の影響を受けた時代です。
この頃の歌の中には漢詩を踏まえたものが多くみられます。
その後、遣唐使の廃止にともない「国風文化が発展」しました。
そうして「枕草子」(清少納言62番)や「源氏物語」(紫式部57番)が誕生するのです。

小野小町と在原業平は、まずよく出てくるので覚えたいです。
日本史の世界では天智天皇、持統天皇も外せませんね。

小野小町は、以降発展していく国風文化の「恋」の表現の基礎を築いたといえる人です。「もののあわれ」につながる抒情的な言葉の選び方が素晴らしいです。

目次

 

01.秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ
02.春過ぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山

「天智天皇」は蘇我氏を倒し「大化の改新」を行いました。(後選和歌集)
「持統天皇」は「天智天皇」の第二皇女で、藤原京を開きました。(新古今和歌集)

 

03.あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の 長々し夜を ひとりかもねむ
04.田子の浦に うち出てみれば 白妙の 富士のたかねに 雪は降りつつ

「柿本人麻呂」は万葉の時代を代表する歌人です。(拾遺和歌集)
「山部赤人」は奈良時代初期の宮廷歌人です。(新古今和歌集)

 

05.奥山に 紅葉踏み分け 鳴く鹿の 声聞くときぞ 秋は悲しき
06.かささぎの 渡せる橋に おく霜の 白きを見れば 夜ぞ更けにける

「猿丸太夫」は身分の低い吟遊詩人といわれます。(古今和歌集)
「中納言家持」(大伴家持)は「万葉集」編纂の中心人物です。(新古今和歌集)

 

07.天の原 ふりさけみれば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも
08.わが庵は 都のたつみ しかぞ住む 世をうぢ山と 人はいふなり

「阿倍仲麻呂」遣唐使として唐に留学。玄宗皇帝に仕えます。(古今和歌集)
「喜撰法師」六歌仙の一人。残っているのはこの一首のみです。(古今和歌集)

 

09.花の色は 移りにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに
10.これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関

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「小野小町」は平安初期を代表する女流歌人。絶世の美女といわれる。六歌仙の一人。
(古今和歌集)
「蝉丸」は盲目の琵琶法師といわれています。詳細不明。(後選和歌集)

 

11.わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと 人には告げよ あまの釣舟
12.天つ風 雲のかよひ路 吹きとぢよ 乙女の姿 しばしとどめむ

「参議篁」(小野篁)は「篁物語」のモデル。漢詩にも優れていた秀才です。(古今和歌集)
「僧正遍照」(良岑宗貞)は六歌仙の一人。僧となってからも宮廷で仕えます。(古今和歌集)

 

13.筑波嶺の 峰より落つる みなの川 恋ぞつもりて 淵となりぬる
14.陸奥の しのぶもぢずり 誰故に 乱れそめにし 我ならなくに

「陽成院」は清和天皇の第一皇子。9歳で即位し17歳で退位させられます。(後選和歌集)
「河原の左大臣」(源融)は嵯峨天皇の皇子。源の姓をもらって臣下にくだり左大臣に。
(古今和歌集)

 

15.君がため 春の野に出て 若菜つむ わが衣手に 雪はふりつつ
16.立ち別れ いなばの山の 嶺に生ふる まつとし聞かば 今帰り来む

「光孝天皇」は仁明天皇の第三皇子です。55歳で即位し3年後に崩御。(古今和歌集)
「中納言行平」(在原行平)は平城天皇の孫で在原業平の兄。(古今和歌集)

 

17.ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 から紅に 水くくるとは
18.住之江の 岸による浪 よるさえや 夢の通ひ路 人目よくらむ

「在原業平」は平城天皇の孫、桓武天皇の曽孫です。六歌仙の一人。「伊勢物語」のモデル。
(古今和歌集)
「藤原敏行朝臣」は「書」の名手です。地獄に落ちでよみがえったという伝説の持ち主。
(古今和歌集)

 

19.難波灘 短き葦のふしの間も逢はでこの世をすぐしてよととや
20.詫びぬれば 今はた同じ 難波なる 逢はでこの世を すぐしてよとや

「伊勢」は平安初期の女流歌人。宇多天皇、敦慶親王の恋人。(新古今和歌集)
「元吉親王」は陽成天皇の第一皇子。父が譲位した後に生まれたため臣下に。(後選和歌集)

 

<参考:「新訂・国語図説」京都書房出版・「小倉百人一首」京都書房出版>

おまけ

こちらは、いろいろ噂(?)の多い、「小野小町」のお話です。
美男美女って、物語の主人公にするとしっくりするんですよね。
悲恋が似合います。

 

「小野小町の伝説」~「深草将校の百夜通い」

 

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「百人一首」まとめ記事~全首の意味・覚え方とおすすめ参考文献!


 

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