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「節分の日」には、「恵方巻」と同じくスーパーなどで大きめの「いわしの丸焼き」が売られます。この風習は全国的なものではないようです。あなたの住む地域はどうでしょう?

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今回は、節分に「いわし」を食べたり、「柊いわし」を飾る理由をお届けします。

「柊いわし」の由来と意味

まずは、「柊鰯(ひいらぎいわし)」について。これは最近はあまり見かけませんね。(私だけかな。)一般家庭の玄関にこれを飾っているのは、私はいまだかつて見た事がありません。

「柊」は「魔除け」として有名な植物です。トゲトゲのある葉っぱが鬼の目を刺すので、鬼除けになると考えられているのです。

その柊に「いわし」を刺したものが「柊いわし」なのですが、魚(いわし)の頭を飾りっぱなしにするって、相当臭いですよね。家の門口に、こんなの飾りたくないなあって思います。

 

でも、実はそれこそが、「いわし」が選ばれた理由なのです。「いわし」を焼くと、たくさんの煙が出て青魚特有のきつい匂いがします。昔は今よりずっと、焼くとき煙たかったでしょうね。その煙や匂いを、「鬼」がすごく嫌がるのだそうです。

「柊いわし」を飾ることは、つまり「柊」のトゲトゲと「いわし」の煙と匂いで、鬼を退散させるということなのです。「鬼除け」=「邪気除け」なので玄関に飾るのですね。

この風習は、平安時代からあったと確認されています。江戸時代には浮世絵にも描かれているので、庶民に普及していたとわかります。

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匂い増強のために、ニンニクやラッキョウを一緒に飾る地域もあるそうですよ。
ちなみに、「柊」と「ニンニク」は西洋でも「魔除け」と考えられています。
人間の発想は、洋の東西を問わず、似ているのでしょうね。

食べる!節分「いわし」

「節分の日」に「いわし」を食べる風習は、「柊いわし」に由来します。食べることで体の中にいる「鬼」を追い出すという理由です。外だけでなく内側からも魔を除けるということです。

鬼の正体

先程述べた「体の中に鬼がいる」という記述、それは、一体どういう意味でしょう。

「鬼の概念」は、時代と共に移り変わります。
また、「桃太郎」の鬼のように渡来人(外国人)のを指すこともありました。
ここでは、古代~平安時代の鬼について述べます。

「おに」の語源は、源順「倭名類聚鈔」の「隠(おぬ)が訛ったもの」という説が有力とされます。
元来は「姿の見えないもの、この世ならざるもの」を意味し、そこから「人力を超えたもの」の意味になり、さらに「人に災いをもたらすもの(=災厄」)と考えられるようになりました。

ですから、「いわし」を食べることで、体の中の「悪い源」を取り除き、心身の健康や無病を願うということなのです。

さいごに

「いわし」は青魚の代表のひとつです。カルシウムやDHAがたっぷり含まれていて栄養価が高いので、それをこの時期に食べるのは、縁起かつぎでなくてもよいことですね。「節分の日」に鬼を追い払うのは、季節の変わり目に体調を崩すことが多いからだと思います。

昔の人は、それをこのような行事にして、毎年健康を願っていたのでしょう。
行事には、やはり深い意味があるのですね。

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