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こんにちは。
 
今日は、夏の有名俳句をご紹介します。
 
俳句の「季語」とは、その季節を表す言葉のこと。
ですから、天候や空の様子(天文)を表すのは、とても一般的で作りやすいのです。
 
季語の数は、たくさんたくさんあります。
 
俳句の季語は、7つのグループ
 
時候・天文・地理・人事・行事・動物・植物
 
に、分かれます。
 
今回は、その始めの3つ、時候・天文・地理を表す代表的な夏の季語と俳句を、ご紹介します。

 

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夏の季語「時候・天文・地理」

 

 
★ 時候
 
夏・初夏・立夏・薄暑・晩夏・炎昼・麦秋
入梅・梅雨寒・梅雨冷・短夜・暑し・大暑
涼し・朝涼・涼風・行く夏・夏惜しむ・夜の秋
 
★ 天文
 
雲の峰・入道雲・積乱雲・夏の月・青嵐
夏嵐・風薫る・風の香・青梅雨・梅雨・夕立
白雨・虹・朝虹・夕虹・虹の橋・雷・雷鳴
遠雷・朝曇・夕焼・日盛・西日・炎天・
 
★ 地理
 
夏野・青野・夏の海・夏の波・夏の浜・青田
青田風・泉・滴り・滝・滝壺・滝風・滝道・滝見

 
 

夏の時候の俳句

 

 
旧暦の「夏」は「5月・6月・7月」を指します。
そして、旧暦は、今の暦より少し早いです。
ですから五月雨は5月の雨ですが、「梅雨」のことです。
それも、しとしと降る雨ではなく、ザザーッと降る大雨のイメージです。
「梅雨」=「五月雨=「夏の季語」なのでした。
 
ちなみに、「五月晴れ」というのは、梅雨の合間の晴れの日のことなのですよ。
 
一方、「七夕」は「秋」の季語です。
これは、旧暦の七夕が8月だからです。
七夕の星祭りのころは、旧暦では立秋を過ぎています。
今でも、京都の七夕祭は8月に催されているのですよ。
 
私は、夏の涼やかさを詠んだ俳句のが好きです。
 
日本の夏は、暑いです。
暑いにきまってるのに、日本の夏の風物詩、風鈴や金魚、団扇などは、少しでも涼しさを感じられるよう演出されていますね。
そういう日本人の感性が、すごく素敵だなと思うのでした。

 

(1)松尾芭蕉の夏の俳句

 

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五月雨を 集めてはやし 最上川
 
【季語】五月雨(さみだれ)
 
超有名俳句ですね!!!
 
五月雨は、先程書いたように、「梅雨」の激しい大雨です。
 
梅雨で降水量が増し、その雨水が最上川が最上川に集まって、すごい勢いで流れている、力強い川だなあと詠んでいる句なのですね。
 
でも、そんな急流を、芭蕉は、川下りしております。
怖いもの知らずだったのでしょうか。(´・ω・)
 
暑き日を 海にいれたり 最上川
 
【季語】 暑き日
 
 
雲の峯 幾つ崩て 月の山
 
【季語】 雲の峰
 
 
涼しさを 我宿にして ねまるなり
 
【季語】 涼しさ
 
この句は、山形の俳人・清風にもてなされ滞在したときのものです。
清風は、たいへん裕福ながら、芸術文化への理解のある志の高い人だと芭蕉が称しています。
 
そこでの歓待をうれしく思い、まるで我が家にいるようだと詠んでいるのです。旅の疲れを癒すことができたのでしょう。
 
「ねまる」は「くつろぐ」という意味のこの地方の方言です。
その地の方言を使っていることからも、芭蕉の感謝の意が伝わります。

(2)与謝蕪村の夏の歌

 
 
夏河を 越すうれしさよ 手に草履
 
【季語】 夏河
 
この俳句は、国語の授業で、どんな情景だったと思うかという宿題で出ることが多いです。なぜなら、答えがないからなのですね。
 
実際に蕪村がどんな状況で詠んだのか、わかっていないのです。
ですから、想像力をふくらませてイメージできる句なのでした。
 
あなたには、どんなシーンが思い浮かんだでしょう?
 
さみだれや 大河を前に 家二軒
 
【季語】さみだれ
 
この句は、芭蕉の「五月雨を 集めてはやし 最上川」の俳句と、比較されることが多いです。
 
涼しさや 鐘をはなるる かねの声
 
【季語】涼しさ
 
 
水晶の 山路ふけ行 清水かな
 
【季語】清水

 

(3)小林一茶の夏の俳句

 

 
山門の 大雨だれや 夏の月
 
【季語】 夏の月
 
 
夏山の 洗ふたやうな 日の出かな
 
【季語】 夏山
 
 
夏の夜に 風呂敷かぶる 旅寝かな
 
【季語】夏の夜
 
 
涼風の 曲がりくねって 来たりけり
 
【季語】 涼風
 
面白い俳句です。
当時、一茶は表通りから奥まった奥長屋で暮らしていたので、涼しい風はなかなか届きません。そんな折り、サッと涼しい風を感じ、おおっと思って詠んだ句ですね、多分。(笑)
 
小林一茶の俳句は、生活苦が表れているのに、なんとなくのんきなのどかさが感じられて、ほほえましいです。格好つけた言葉でなく、等身大の人柄が感じられていいなと思います。(´・ω・)

おわりに

 

気候や自然の山川などの俳句は、季節感が情景から読み取れて想像すると楽しいですね。
 
今回は、松尾芭蕉・与謝蕪村・小林一茶という江戸の「三大俳人」の俳句をご紹介しました。
 
やはり、一茶の俳句は、個性が際立つなあと思います。
小学生にとても人気がある俳人だというのが、すごく納得なのでした。
 
「三大俳人」とここでも「三」を名数として使っていますよ。
数字の「三」の特徴について、こちらに書いていますので、合わせてどうぞ^^♪
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数字「三」のしきたり~「三」は安定と調和を生む神聖な数だった
 
【俳句の関連記事】
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松尾芭蕉の俳句~静けさや・五月雨を~代表作20句
 
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小林一茶の俳句~雀の子・やせ蛙~代表作20句
 
俳句・夏の季語「人事(生活)」を使った涼し気な作品を15個
 
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