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明るくぽかぽかした春が過ぎると、梅雨がやって来ますね。
私、雨は嫌いじゃないのですが、梅雨時の湿気は、さすがに洗濯など生活面で困ることが多いのでイヤです。
「梅雨」という言葉の語源は、いくつかあるそうですが、有力なのは、「梅の実が熟す頃」という意味です。
確かに、そのとおり! 梅酒や梅シロップを作る時期ですね。
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あなたは、梅雨と聞くと何を思い浮かべますか?
傘、アジサイ、カタツムリ・・・?
梅雨の花といえば、アジサイを思い浮かべる人が多いと思います。
でも、アジサイには「毒」があるので、注意が必要です。
目次
紫陽花は有毒・ペットが食べないように注意!
アジサイは、民家の庭先に咲いていることが多いですね。
バラ科の「落葉低木」に分類される植物です。
私は、アジサイの色が子供のころからすごく好きで、「紫陽花」という字を当てると知ったとき、すごくいい字だなあと思ったんです。梅雨の時期の花なのに「陽」とつけるところが素敵だと思いませんか?
「アジサイ」と書くのと「紫陽花」と書くのとでは、印象が全然違います。
でも、この紫陽花、庭先や公園でよく見かけますが、毒性があるので犬や猫などが食べないように、気をつけてくださいね。
毒のある場所と強さ
紫陽花の毒は、どこの部分にあると思いますか?
実は、花にも葉にも茎にも根にも、つまりほとんど全ての部分に毒が存在するのだそうです。そして、どんな毒なのか、まだはっきり特定されていないのです。
ただ、体内に入ると、シアン(青酸)化合物が生成されるという事は、分かっています。
紫陽花の主な中毒症状
紫陽花の毒による中毒症状は、食中毒と似ています。
具体的な症状は、こちらです。
めまい
嘔吐
痙攣
昏睡
呼吸麻痺
2008年に、料理に添えていた飾り用の紫陽花の「葉」を食べた10数人が、食後に嘔吐や吐き気、めまいなどの中毒症状を起こしたという症例があります。彼らは紫陽花の葉を2枚ほど食べたのだそうです。でも数日後には、全員回復しています。
紫陽花の毒については、解明されていないことが多いので、致死量もはっきりとは分かっていません。大量に食べない限り大丈夫だと思いますが、毒があるのは確かなので、食べないようにしましょう。
色を決めるのはアントシアニンとアルミニウム
余談ですが、パーソナルカラー診断って知ってますか?
その人の肌色や目、髪の色から、大まかに似合う4つのカラータイプに分類するものです。
スプリング、サマー、オータム、ウィンターという4つの区別があって、その中のサマータイプの人の似合う色の代表が「紫陽花カラー」といわれます。
実は、私、このサマータイプなのです。
日本人女性に一番多いタイプらしいので、あなたもそうかもしれませんよ。
この診断、実際にどういうことをするのかというと、色々な色の布(50㎝×50㎝ぐらい)を顔周りに当てて、顔移りの良い色を調べてもらうというものです。
鏡を見ながら説明してくれるので、自分でもすごくよく分かったんですよ!
色が違うだけで、確かに3~5歳ぐらいは若返って見えます。(←ホント!)
おもしろかったです。
パーソナルカラー診断、大人の女性にめちゃくちゃおススメです‼
単純思考なので、それから私の選ぶ服は、ほぼ紫陽花カラーばかりになりました。でも、もともと好きな色合いだったので、問題なしです。
サマータイプの人に合う色は、紫陽花カラー(青みパステルピンクからライラック、サックス)の他、濃い色は、ネイビー、ワイン、グレーなどがあります。
紫陽花の色は、ピンク~紫~青までの色味がありますが、それを決める成分は、「アントシアニン」という色素です。
● アントシアニン+アルミニウム→青系になりやすい
● アントシアニンだけ→赤系の色に色づきやすい
アントシアニン、どこかで聞いた成分ではないですか?
目の疲労回復に効くあのポリフェノールの一種です。
アントシアニンは、もともと植物界に多く存在する色素なのです。
そして、アントシアニンを青や赤に変えるのは、土壌に含まれる「アルミニウム」と補助色素だといわれます。アルミニウムが紫陽花の根に吸収され、アントシアニンと結合するかどうかで、ほぼ色が決まるのです。
土壌のph値が色を決めるポイントになる!
アルミニウムが紫陽花の根に吸収され、アントシアニンと結びつくかどうかは、土壌のph値で異なります。アルミニウムは、酸性の環境で溶け出し、吸収されやすくなるという特徴があるのです。
ph値というのは、土壌の水素イオン濃度を調べ、「酸性」「中性」「アルカリ性」の強さを表す値のことです。中間の「7」が中性で、0に近いほど「強い酸性」、14に近いほど「強いアルカリ性」を示します。
★ 「酸性」の土壌の場合→「青系の花」になる
★ 「アルカリ性」の土壌の場合→「赤系の花」になる
土壌の水分が「酸性」に傾いている場合、「青系」の花になりやすいです。
日本の雨水には、大気中の二酸化炭素がたくさん含まれているので、土壌の多くはph5前後の「酸性」を示します。
ですから、日本では、青系の紫陽花が多くなるのですね!
アルカリ性の土壌では、アルミニウムが溶け出しにくく、根がアルミニウムを吸収出来ないため、ピンク系(赤系)の花になることが多いです。
同じ木(1株)の紫陽花なのに、青や赤など色が違う花が咲くのも、割りとよく見かけます。グラデーションになって、きれいですね。
その色の違いは、それぞれの花の根が吸収するアルミニウムの濃度によるのだそうです。
伸びた根っこが、アルミニウムを吸収しやすい場所のものは「青系」に、アルミニウムを吸収しにくい場所のものは「赤系」になります。
花色が「老化現象」で変わる紫陽花もある!
紫陽花には、「移り気」という花言葉に相応しい花色の変化もあります。
最近人気のある白い紫陽花は、こちらの変化をする種です。
アメリカ紫陽花の「アナベル」という種類で、アントシアニンを持っていないので「白い花」になるのだそうです。
色素がないので、土壌のph値に関係なく、全ての花が「白色」になるということなのです。
でも、この白い花、実は老化現象で、徐々に「緑色」に変わっていくのだそうですよ。
同じように、日本紫陽花(ヤマアジサイ)の「紅」という種も、老化現象で色が変わります。「紅」は、白色から「深紅」へと変化するのです。
老化現象というのが、なんだかわびしい感じもしますが、やっぱり紫陽花の「色」の変化は、おもしろいですね。