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「大切なものは目には見えない」
 
すごく有名な名言ですね。
 
サン=テグジュベリの『星の王子さま』に出てくる言葉です。
 
私的には、20世紀最大の名言じゃないかと思っているほどです。
 
本当に、本当に肝心なものは、けっして目には見えないのです。

 

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人の本質は、なかなか目にはみえない


 
人は見た目の印象で、判断したりされたりしがちです。
 
第一印象は、かなりの確率で当たっているという意見に、実は、私は賛成なんですよ。
 
でも、それは、なんとなくその人の装いや雰囲気から予想できる自分との相性なのであって、その人の「今」の状態、見えている部分だけを見ての判断です。
 
幸せそうだからきっと苦労知らずなんだろうなとか、派手だからさぞかし交友関係も激しいんだろうなとか・・・。
 
実際には、その人の過去は分かりませんし、その人の内側も他人には全く見えないものです。
 
 
私の知人に、精力的に教室を運営している女性経営者がいます。
 
習い事の教室で一緒で、私より少し年上のその女性は、信じられないぐらいパワフルなのです。
 
一見すると、すごく強いリーダータイプで、口げんかで負けた事はなさそう、学級委員とかやってた?と聞きたくなる感じです。
 
でも、実際は、中学生の頃から不登校で、高校は出席日数ギリギリの保健室登校だったのだそうです。
 
そして、今でも人間関係にはとても繊細で、気苦労が絶えないのだそうです。
それでもやりたい事をしているので、頑張れているのだと言っていました。
 
 
彼女と話をしていて、本当に、人は見た目だけで判断できないなと思いました。
彼女が、少し派手に着飾っているのは、「鎧」なのかもしれません。
 
勝手な思い込みで、人のことを決めつけてはいけないなあと思ったのでした。
 
 
今の時代は、膨大な量の情報が流れ込んできます。
でも、それらの情報は、全てが正しいわけではありません。
 
いい加減な情報を鵜呑みにして、人を批判したり、「見えている」部分だけを見て判断するのは、控えなければいけませんね。
 
情報を受け取る側の節度が、必要な社会になってきているのだと思います。

 

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大事なものは物質的なものではない


 
『星の王子さま』では、王子さまが宇宙に一輪しかない特別な花だと思って大切に大切に育てていた美しい一輪の「花」が、実は、どこにでもあるありきたりなバラの花だったと知って、悲しく思うシーンがあります。
 
そのとき、キツネが、王子さまに「ある秘密」を教えます。
 
「ものは心で見る」
「肝心なものは目では見えない」
「君がバラのために費やした時間の分だけ、バラは君にとって大切なんだ」

 
これまでのバラとの「つながり」を、王子さまに思い出させるのです。
その一輪のバラが王子さまにとって特別なかけがえのない存在であるのは、外見的な美しさなのではないでしょうと・・・。
 
私は、始めてこの話を読んだとき、人を外見やステータス・持ち物で判断するのではなく、その人そのもの(中身)を見ることが大切ということなのだと思いました。
 
 
でも、なんだかそれだけではないんですね。
 
 
バラのワガママな要求に振り回されながら、王子さまはせっせと世話をし続けます。
大切なのは、そのバラと「一緒に過ごした時間」そのものだったのです。
 
それは、長い年月、共に同じ時を過ごすことによってはじめて育まれる、老夫婦の絆のようなものです。
 
そのような関係は、目には見えません。
心でしか、見ることはできないのです。
 
そして、キツネは続けてこう言います。
 
「人間たちはこういう真理を忘れている」
「でも、君は忘れちゃいけない」
「君は、君のバラに責任がある」

 
 
人は、たった1人で生まれてきます。
 
でも、この世界でいろんな人と共に時を過ごし、命のつながりが生まれます。
 
その命のつながりを大切にし、それに責任を持って生きていこうということを、この話は教えてくれているのですね。
 
 
私も、私とつながりのある人やペットの命を大切にし、責任を持っていきたいと思います。

 

 

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