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数年前から、大人の塗り絵がブームになっています。
 
先日、書店に立ち寄ると、また店頭に大きく取り上げられていました。
 
最近は、デザインが美しいものが多く、塗り甲斐(?)がありそうな細かいパターンもあって、おもしろそうでした。完全インドア派の私は、こういう類のものは、昔から大好きです。
 

 
塗り絵は、子供にやらせると、独創性を奪うからよくないという意見があるそうですが、おかしいですね。
 
塗り絵は描かれている絵を基本にして、色の選び方から、塗り方、色の濃さや陰影、様々に工夫して描くことができます。
 
葉っぱの色を青色で塗ったり、真っ赤に塗ったりするのも自由です。
また、絵の線を無視してみたり、余白に絵を描き加えることもできます。
 
塗り絵が独創性を奪うのではなく、決まりきった塗り方、正しい色でしか塗ってはいけないと先入観を与える大人の指導がよくないのではないでしょうか。
 
小さいころから「色」を使うことに慣れておくと、色の配色センスが磨かれ、オシャレのためにもよいと思いますよ。(*’▽’)
 
今回は、人気の大人の塗り絵の健康面の効果と、やってみた感想を書きます。

 

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大人の塗り絵の効果

 
塗り絵がブームになったきっかけは、痴呆症予防に効果ありとマスコミに取り上げられたことだそうです。
 
今では、どちらかというと、デザインやアートに関心のある20~40代の女性に人気が集まっています。
 
大人用の塗り絵は、塗っていて楽しいだけでなく、神経や心によい影響を与えるといわれます。
 
塗り絵をすると、自律神経、つまり交感神経と副交感神経のバランスを整える効果があるのだそうです。
 
また、視力トレーニングになる塗り絵なども、販売されています。
 
塗り絵をするとよいといわれる3つの効果を紹介します。

 

(1)自律神経を整える効果

 
自律神経は、交感神経と副交感神経で成り立っています。
そして、その2つのバランスが崩れると、心身に悪影響をもたらします。
 
★交感神経は体を活発状態にする働きがある
★副交感神経は体を休息状態にする働きがある

 
通常、私たちの体は、仕事中など活発に動いているときは交感神経優位で、リラックスしているときは副交感神経優位の状態になっています。
 
しかし、強いストレスを感じたり、不規則な生活が続いたり、季節の変わり目で体調が変わったりするとき、この2つの神経のバランスが崩れやすくなります。
 
そうすると、イライラしたり、集中力が続かなくなったりする、また、眠りが浅くなり疲労感が取れなくなるなど、心身の不調を感じるのです。

 

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こちらの塗り絵は、「自律神経を整えるぬり絵」と、はっきりタイトルに効果が書かれています。
 
書店で中を見たのですが、絵はこの表紙のような雰囲気のものが続き、日本の花や小物、金魚などが描かれています。
 
他の塗り絵と違う特徴は、特に感じませんでした。
かなり簡単な(単純な?)絵だったので、私は物足りなく感じました。
 
ただ、本の始めに、自律神経についての解説やモニターによる実験結果を掲載しています。
 
そのような効果があると思って取り組むと、よくなるのかもしれません。
プラシーボ効果・・・でしょうか?(´・ω・)

 

(2)カラーセラピー効果


 
色を選ぶとき、そこには自分の「心」が表れます。
 
たとえば、「心」がつらい状態にあるとき、私たちは無意識につらい感情を吐き出せる色を選びます。
 
静かに落ち込んでつらいときはブルー系の色、むかむかと感情を高ぶらせるつらさなら、真っ赤な色を選ぶかもしれません。
 
また、幸福感を感じているときは、その幸せな「心」を増幅させる色を無意識に選びとります。
 
塗る色を選ぶことで、私たちは、ストレスを吐き出すことができるのです。
 
心のままに色を選ぶのは、「右脳」の働きです。
「左脳」は、理論的に物事を考えます。
 
たとえば、葉っぱの色は「緑色」と考えるのは、「左脳」の働きです。
 
一方、「右脳」は、直感、感性に従って物事を決めます。
塗り絵をするとき、カラーセラピー効果を高めるためには、直感で選んだ色を使っていくことが大切です。
 
この色だとこっちの色との配色が…とか考えないことです。
「ひらめき」に従いましょう。
 
現代人の生活は、「左脳優位に」なっているので、「右脳」を働かせることでリラックス効果が得られます。

 

(3)目がよくなる?効果

 

 
塗り絵で眼トレができるという優れもの?
 
こちらも書店で見ましたが、だまし絵や遠近感を強調した構図が多い、目のトレーニング用の絵になっていました。
普通の塗り絵とは、確かに構図が異なります。
 
視覚を司る後頭葉を活性化させる塗り絵なのだそうです。
 
目だけでなく脳のトレーニングにもなるそうですが、いかがでしょう。↓

 


 
何を目的に塗り絵をするかによりますね。
 
私は、ただ塗り絵をアートとして楽しみたいので、こういう絵はあまり楽しくないからパスです。
 
でも、目のトレーニングに効果があるというふれこみなので、気になる人にはおススメですよ。(^^)

 

実際にやってみた感想


 
今回、私がやってみたのは、「着物美人」という塗り絵です。
他にもいろんな種類のものがあるので、自分の好みのものが見つかると思います。
こちらに、少し紹介しています。
 ↓↓↓


 

まだ、全ページ終わっていないのですが、まとまった時間のあるときに楽しもうと思います。
 
というのも、実際にやってみると、かなり時間を忘れて没頭してしまうのです。
頭がクリアになって、集中できてとてもよかったですよ。
 
自律神経の効果は分かりませんが、とにかく無心になって、ず~っと塗り続けたくなります。
 
ちょっと、瞑想効果に似ているかもしれません。(私の感覚です)
 
また、色の選び方で、そのときの自分の気分がよくわかります。
色彩心理ですね。
 
自分で塗った絵を見て、後でこの色にしたほうがよかったなと思うのは、塗ったときと「後」の気分が違うのでしょう。また、塗り方や筆圧も、そのときどきで違うと自分でわかるのでおもしろいです。
 
体を動かしてリフレッシュしたい人には、向かないかもしれませんが、私のように、家の中で手先を動かすのが気分転換になる人には、かなりおススメです。
 
元々の「認知症予防」につながる効果というのは、手先を動かすことで刺激が脳に伝わり、脳が活性化されるという理由のようです。
 
昔の人が「縫物とかして、ずっと手先を動かしているとボケないよ。」と言っていたのと同じですね。
 
でも、縫物や編物は、高齢の初心者には難しく、取り組みにくいと思います。
その点、塗り絵なら簡単な絵柄のものもありますし、編物と同じように「色」を選ぶ楽しさを得ることもできます。
 
そういう意味でも、よいのでしょうね。

 

まとめ


 
★大人の塗り絵の4つの効果
(1)認知症予防によい
(2)自律神経を整える
(3)カラーセラピー効果がある
(4)目の筋力トレーニング用の構図のものがある
 
私が特に感じたのは、「カラーセラピー効果」です!(*^^)v
 
★こんな人におススメしたい!
(1)デッサンができるほど絵が得意ではないけれど、美術が好きな人
(2)色を使うことが好きで、楽しめる人
(3)一人で没頭できる趣味が欲しい人
(4)イライラしがちな気分を落ち着けたい人